競争ではなく、独占を!
ゼロから何かを生み出す時、大切なこといが4つあります。
まずは、「小さく始める」ことです。
最初から競おうとせず、まずは特定の人たちに狙いを定め、その市場を独占します。
そしたら二つ目に「拡大」。
独占した市場をどんどん拡大していきます。
ここまでしたらあとは、「破壊を狙わず」「生き残ること」です。
いくら大きくなっても、それで周りを破壊したりし、敵を作ったりしてはいけません。
また、どこまで行っても、競争は避けねばなりません。例え、どんなに大きな存在となってもこれは変わりません。
そして何よりも重要なのは、生き残ることをひたすら考え続けることです。
思考停止になる4つの罠
ゼロから何かを生み出すということは、「未知のアイディア」と「独自の探求」、そして「え?本当にそれやるの?」の、この3つの要素がかなめとなります。
賛成する人、多くの人が思いつかなさそうなことを、思考し続けなくてはならないのです。
そこで邪魔になるのが、以下の4つの考え方です。
①:やっていることを少しずつ改善すれば良いのでは……
②:リスクはほどほどに……
③:このままで良いのでは……
④:そんな重要なことなら、もう他の誰かが見つけているのでは……
私たちの思考は、この4つの邪念によって阻害されるのです。
おわり
「小さくはじめる」「他人と競争しない」
これらの言葉は口で言うほど、簡単ではありません。
どんなに小さく始めようとしても、大きな市場や楽観的な希望にばかり目が行ってしまい、結局、中途半端な行動に出てしまったり。
また、テレビや新聞、SNSで人気のビジネスに参入してしまったり。
野心や欲望、嫉妬、といった感情をもつ人間には「小さく、競争しない」と言う行為は、非常に難しいことなのです。
ただ、だからこそ、「大きく考え、小さく始める」ことが重要になります。
オリエンタルラジオの中田敦彦さん言葉に「優れるな、異れ!」と言うものがあります。
私たちが、普段、自分の欠点と考えたり、コンプレックスと捉えている点は、周りに人たちが持たないニッチな特徴でもあります。
これは個人だけでなく、組織や会社でも同じことです。
周りと比べて劣っていると感じているならば、そこを武器にする方法をひたすら考えるのです。
それが、貴方だけしかいない戦場を作り出すのですから。

ボーナストリビア:十二支でネズミが1位な訳!
みなさんは十二支のお話をご存じでしょうか。
それはこんなお話です。
神様はある時、十二支たちに対し、「宴をするから、1ヶ月後にいつもの場所に集合でよろ!」と言います。
そしてこの宴の、集合場所に現れた順番が、今の「子丑寅卯——」の順番となりました。
では、なぜ、「ネズミ」が一番につけたのでしょうか。
12匹の動物のなかで、「ネズミ」の足が特別早いはずがありません。
いやむしろ、歩幅が小さいわけですから、その分、遅いわけです。
じゃあ、「ネズミ」が一位になれたのは、なぜか。
それは、牛に隠れていたからです。
牛は、「自分は足が遅いから」と、早めに出立しました。
そのため、宴会場に1番についたのは、「牛」でした。
しかし、到着の直前に、「ネズミ」は「牛」の背中から降り、見事「一位」の座を勝ち取ったわけです。
あえて「競争」を避け、「足が遅い」「小さい」という欠点を利用したからこそ、ネズミは一位になることができたのです。
余談
私の好きなアニメに、『フルーツバスケット』という作品があります。
これは、十二支と十二支に入れなかった猫の物語です。(ネズミが猫に噓の日にちを教えたため、猫は競争に参加できず、十二支に入れなかった。それ以来、猫はネズミを恨み、追いかけまわすようになったという)
私は最初、この「猫」は『フルーツバスケット』だけに登場する、架空の設定だと思っていました。ですが、猫の言い伝えは本当にあったようです。
また、猫だけでなく、十二支の動物の設定は、他にもたくさんあります。
というのも、古代中国で生まれた十二支は、日本だけではなく韓国、モンゴル、ベトナム、タイなどにも伝わっているからです。
そのため、国によって動物が少し違います。
たとえば、中国ではイノシシはブタに。タイやベトナムでは、ウサギの代わりに猫が選ばれたりしています。