【事実】『FACTFULNESS——10の思い込みを乗り越え、データを元に世界を正しく見る習慣』——「ドラマティックな世界」の幻想

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「ドラマティックな見方」とは

私たちはよく、世界に対し、ドラマティックな見方をしてしまいます。

ここでいう「ドラマティックな見方」とは、自分の中で生成された思い込みのことです。

その思い込みは、 「ネガティブ思考」「短絡的思考」「分断思考」「恐怖思考」「過大視思考」「パターン化思考」「宿命思考」「単純化思考」「犯人探し思考」「焦り思考」

などなど、たくさん思考があります。

ただ、このどれも共通していることがあります。

それは、「事実」に基づいていない、ということです。

ドラマティックなクイズ

先ほどの思考パターンうち、皆さんもどれか、思い当たる節があるのではないでしょうか。

例えば、「短絡的思考」。

ここで問題です。

「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょう?」

A:約2倍 B:あんまり変わってない C:半分

少し、考えてみてください。

答えは、「C」です。

多分、「A」を選んだ人が多いんじゃないかと思います。

本書によると、実際、この問題の正解率は、7%でした。

ちなみに、人間とゲノムが1.2%しか違わないチンパンジーさんの正答率は、33%だったそうです。

私たち人間が、ここまで間違えてしまう理由。

それはやはり、「ドラマティックな見方」、「思い込み」によるところが大きいともいます。

おわり

本書において、重要なことは、自分の「思い込み」に気づくことです。

特に、ネガティブな考え方です。

私たちは、テレビやSNSなどの影響によって、ネガティブな思考がこべりついています。

地球環境は悪化の一途を辿っており、貧富の差も広がり、資源も枯渇。

そういったことを無意識のうちに考えがちです。

しかし、そんな一般論はどれも事実に基づいていません。

すべて幻想なのです。

事実をベースに、冷静に、客観的に考える。

ファクトフルな思考を持つことが、何をするにも、重要なことです。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

ボーナストリビア:三鏡

唐の時代に書かれた、第 2代皇帝・太宗(李世民:参照)の言行録、『貞観政要』(呉兢・編)の一章に下記のような文章があります。

「それ銅をもって鏡となせば、もって衣冠を正すべし。古をもって鏡となせば、もって興替(国の行く末)を知るべし。人をもって鏡となせば、もって得失を明らかにすべし。朕つねにこの三鏡を保ち、もって己の過ちを防ぐ」

唐の太宗は、一般には中国史上最高の名君の 1人と呼ばれています。

その彼が、意思決定で誤らないために大事にしていたのが「3つの鏡(三鏡)」です。

3つの鏡とは、「銅」と「古」と「人」のことです。

順番に見ていきます。

まず、1つ目の「銅」は、「普通の銅鏡」のことです。

なぜ、銅鏡が大切なのでしょうか。

それは、そこに写し出された自分の顔や姿から、自分の心身の状態を日々チェックすることができるからです。

いかなる意思決定も、大きな集中力が必要です。

そして、重要な意思決定は、いつ何時求められるか誰にもわかりません。

つねにベストの状態にしておく必要があるのです。

そのため、よい意思決定をするためには、己の健康状態をきちんと管理することが必須です。

そこで、鏡は自分の姿を映し、元気で明るく楽しく生きているかどうかを教えてくれるのです。

次に、2つ目の「古」についてです。

「古」は、つまり「歴史」です。

将来は誰にもわかりません。

しかし、過去(歴史)はわかります。

ふつう、人間の世界で起こる諸問題は、過去に起きた出来事と類似しています。

現状に似た状況を歴史から探し、その歴史がその後どうなったのかを知ることは、とても大きな価値があります。

そして最後に、3つ目の「人」。

ここでいう「人」は、仲間内で、率直に「あなたは間違っている」と言ってくれる人のことです。

いかなるリーダーも、自分だけの考えで突っ走ってしまえば、思い込みばかりが強くなり、世の中が、真実が見えなくなってしまいます。

結果、失敗します。

そのためにも、自分の誤りを言ってくれる友人を持ち、その人の言葉に耳を傾けることは非常に重要です。

太宗は、敵である自分の兄(李建成)を殺し増す。(「玄武門の変」 )

そしてその後、その兄の家臣だった魏徴を参謀に迎えます。

太宗は、彼の忠告をよく聞き入れ、政治に反映させたと言います。

皇帝であると天狗にならず、自分への諫言を積極的に受け入れる。

太宗が「名君」と言われる所以は、ここにあるのかもしれません。

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