【心理学】「部下の手柄は上司のもの!上司の失敗は部下の責任!」は、「自己奉仕的バイアス」!

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『半沢直樹』という物語に、「部下の手柄は上司のもの!上司の失敗は部下の責任!」という言葉が登場します。

このような偏った憶測は、なぜ生まれるのでしょうか。

自己奉仕的バイアス

先日の記事では、人は、他人がした行動の原因を、「本人」によるものと考える傾向があると、書きました。

では、自分自身の行動原因は、どうなのでしょうか?

心理学では、それを「自己奉仕的バイアス」にあると考えました。

「自己奉仕的バイアス」とは、自分に対して都合のいい考えを持つことです。

つまり、物事が成功したときは「自分のおかげ」と考え、失敗したときは、「アイツらが悪い」「周りがうるさかった」と考えるのです。

では、どうしてこのような偏った憶測をしてしまうのでしょうか。

その要因は3つ考えられます。

因果スキマー

1つ目の要因は、「因果スキマー(因果関係の知識)」です。

情報が足りてないとき、私たちは、自分が培ってきた知識や経験から物事を判断します。

例えば、近所から子供を叱る母親の声が聞こえたとします。

もちろん、それだけの情報では、その状況を完璧に把握することはできません。

仕事や、お金のトラブル、人間関係での悩みなどが、原因なのかもしれません。

しかし、私たちの多くはこう考えます。

「うわぁ、怒鳴ってるよ。短気なんだぁー」

なぜなら、私たちは、「怒鳴る人=短気」という偏見を持っているからです。

それは、テレビによる影響かもしれなし、授業中にすぐに怒り出す先生の影響かもしれないし、自分の親の影響かもしれません。

いずれにしても、私たちは、これまでの人生で、「怒る人=短気」という「因果関係の知識」を持っており、それが自動的に影響してしまっているのです。

割引原理と割増原理

残り2つの要因は、「割引原理」と「割増原理」です。

これは、行動した本人(他者)の利益になる要因があるか、ないかによって、考え方が変化する現象です。

他者本人に利益があると感じると、相手の内面を見ようとしなくります。一方、相手にとって損があるように見えると、その人の内面まで考えようとします。

前者を「割引原理」と言い、後者を「割増原理」と言います。

例えば、あまり話さない同僚から、「手伝います」と、仕事のヘルプが来たとき。

「どうせ、あとで対価を要求してくるに違いない!」と考えるのが「割引原理」です。

一方、「あまり仲良くないのに、手伝ってくれるなんて、優しくて良い人だ!」と考えるのが「割増原理」です。

同じ状況でも、「割引原理」と「割増原理」のどっちを行うかは、その時のさまざまな事象によって異なります。

ただどちらにせよ、それが憶測や偏見にもとづいたものであることには変わりません。

おわり

以上のように、私たちが、「自己奉仕的バイアス」に陥る要因は、「因果スキマー」「割引原理」「割増原理」が考えられます。

いずれにしても、人の興味や判断、憶測は、いつも、その判断にバイアスを与えることで、成り立っています。

自説を補強するための証拠を重視したり、反対の証拠を軽視したりするのです。

これが、集団レベルなると、「集団奉仕バイアス」になります。

自分の決断や、判断にバイアスはないか。

考えるきっかけになれば幸いです。

おまけ雑学:サンドバッグは、中身は何でしょう?

みなさん、サンドバッグの中身を、ご存じでしょうか?

多くの人が「砂だね」と、ドヤ顔で答えると思います。

しかし、違います。砂は入っていません。

『明日のジョー』の見過ぎです。

サンドバッグの中身には、フェルトやメリヤス、ナイロン生地、スポンジなどです。ので、砂は一粒も入っていません。

サンドバッグは、近代ボクシング発祥の地「イギリス」から、船乗りによって広められました。

船乗りたちは、大好きなボクシングを船旅の間もできるようにと、船にサンドバッグを持ち込んでいたそうです。

この慣習がヨーロッパ各国の船乗りたちにも広まり、やがて世界へと広まったようです。

昔、日本にサンドバッグが入ってきた当時、サンドバッグの中身は、自分たちでつめ込んで完成させるものだったそうです。

「なら、砂も正解じゃん!」と考えた、そこのあなた。

それは違います。

実際に、砂を集めてサンドバックを作ってみると、とても硬く、ボクサーの拳を痛めてしまう危険性があったのです。

とまぁ、以上のように、アニメによる影響は、本当に大きいなと感じる今日この頃です。

心理学
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