[ひと息読書]「空気を読む脳」—— 日本人は空気を読むのがうまい 

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本書の著者は、中野信子さんです。
以前紹介した、『努力不要論』『科学が突き止めた「運のいい人」』を書かれた方です。

中野さんの本はどれも、目からウロコの内容が盛りたくさんです。

ついついたくさん読んでしまいます。

そして今回紹介するのは、『空気を読む脳』という本です。

職場で、学校で、なぜ日本人は「空気」を読むのか?
中野信子さんが脳科学をとおし、初めて日本人の心性と強みを読み解く一冊となっています。

相手の気持ちを察するのがうまい日本人。
「空気」を読むのがうまいなんて言われたりします。
そのおかげで、優れた協調性や、絆、恩など、たくさん感情に繋がれます。

その一方で、「空気」は私たちに、「生きづらさ」や「不安」「忖度する心」「バッシングの快感」といったものを生じさせる原因にもなります。

私たちを取り巻く、空気とはなんなのか?
それとどう向き合っていくべきなのか?

そんなことについて書かれた一冊となっています。

今回は本書の中で特に興味深かった、「思い込み」というテーマで書いていこうと思います。

空気を読む脳 (講談社+α新書)

私たちは「勘違い」が得意

プラシーボ効果というものを皆さんはご存知でしょうか?

例えば、偽の薬を服用した患者が、「薬を飲んだから良くなる」と思い込み、その結果病気がよくなるといったものです。偽薬効果なんて言われたりもします。

これは偽薬に限った話ではありません。

例えば、ランニング。
これも成果があると思い込んでいる人は、そうでない人よりも格段に効果が上がると言われています。

我々は思い込みや、ほんの少しの意識の違いにとても大きな影響を受けているのです。

ですが、これは諸刃の剣です。

我々のプラスの思い込みが絶大な効果を私たちにもたらすように、マイナスの思い込みもまた私たちに大きなマイナスの影響を及ぼすのです。

これをノーシーボ効果と言います。

これは「空気」(=常識)が大きく関係しています。

「女子は数学が苦手」だと思っている女性は、数学の成績が思ったように上がらない。

周りから「時間を守れない」とレッテルを貼られた人は、自分でもそう思い込んでしまい、ますます、遅れるようになってしまう。

「思い込み」「先入観」は我々に大きな影響を及ぼします。

我々は、たくさんの「勘違い」をして生きています。
その「勘違い」をプラスに傾けるか、マイナスに傾けるかは、ちょっとした意識の違いがあるだけです。

みなさんも実践してみてください。

報酬と生産性

これは本書を読んで僕が一番驚かされた部分です。

「報酬」と「生産性や楽しさ」は比例していると今まで思っていました。

たくさんのお金をもらえる仕事はその分、やりがいがあり、生産性もアップし、より楽しくなると思っていました。

しかし、本書では真逆のことが述べられています。

「報酬が多いせいで生産性や楽しさが減ってしまうことがある」
逆に、「報酬が低い方が、生産性が高くなったり、楽しさを感じる場合がある」
と述べられています。

パラダイムシフトでした。

これに深く関係するのが、「認知的不協和」です。

報酬の高い仕事の場合、「お金のために仕事する」という意識がどうしても高くなります。そのため、「やりがい」や「楽しさ」といったものが、そこから得にくくなります。

一方で、報酬が低い場合、我々は以下のように考えます。
「報酬が低いのに、頑張っている」
「この仕事は楽しい・価値がある」

例えば、ボランティアや、視聴者の少ないYouTuberなどがこれに当たります。

このような錯覚が生じた時、「認知的不協和」が起こります。
「認知的不協和」とは、現状に違和感や矛盾を感じ、その状況を解決しようとする働きです。

我々は自分の都合のいいように思い込み、大きな影響を受けるのです。

最後に

本書では他に脳を活性化させるための3つのテクニックが述べられています。

1 新しいことをやる
脳は、様々な刺激を与えることで、パフォーマンスが非常に高まります。「新しい道を通る」や「興味のない本を読んでみる」と言った小さなことからでも、脳はさまざまな刺激を受けます。
慣れ親しんだルーティンからちょっと違うことをするだけで、非常に大きな変化が起こるのです。

2 余裕を持つ
生活、時間、精神面、どれにおいても余裕を持つということは、非常に大きな役割を持ちます。

また適度なストレスがある状態がパフォーマンスを一番高めてくれるという研究結果もあります。(ヤーキーズ・ドットソンの法則)

余裕がありすぎるのも問題ですが、適度な余裕を持つことが大切です。

3 食事・運動・睡眠を整える
これはみなさんよく感じていることかと思います。
脳は体で最もエネルギーを使う場所です。
日々の生活習慣が脳に大きな影響を与え、巡り巡って、自分自身に大きな影響を及ぼすのです。



言われてみたら当たり前のことかもしれません。
しかし、いざ行動するとなると、意外と難しい。

まずは「行動する」と「思い込む」ことから初めてみるのもいいかもしれませんね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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