Flutterの世界に潜む、BLoCとCubitの秘密

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Flutterでアプリケーションを開発していくと、いずれ遭遇するのが「状態管理」の問題です。

その問題を解決するための強力なツールが、BLoC(Business Logic Component)とCubitです。しかし、これらが何をするものなのか、そしてどのように活用できるのかを理解するのは少し難しいかもしれません。

そこで今日は、BLoCとCubitの概念を初学者でも理解できるように説明します。


BLoCとは?

BLoCは、アプリケーションの「ビジネスロジック」を一元化し、管理するためのパターンです。

ビジネスロジックとは、ユーザーがアプリを通じて行うさまざまな操作や、アプリ自体が行うデータの処理などを指します。これらの操作がアプリ全体で一貫した動作をするように保証するのが、BLoCの仕事です。

それでは、具体的にどういうことか見てみましょう。

あなたが開発しているアプリには、ユーザーがいいねボタンを押す機能があるとします。ユーザーがいいねボタンを押すと、その情報はサーバーに送られ、ユーザーの画面にはいいねの数が1つ増えます。この一連の流れをBLoCを使って管理します。

BLoCはボタンが押されたという情報を受け取り(入力)、サーバーにデータを送り、UIにいいねの数が増えたことを伝える(出力)のです。


Cubitとは?

Cubitもまた、アプリケーションの状態管理を行うためのツールですが、BLoCよりもシンプルな設計になっています。

CubitもBLoCと同じく入力と出力を持ちますが、ストリーム(連続的なデータの流れ)の代わりに、直接的なメソッド呼び出しを使用します。

例えば、同じくいいねボタンの機能を考えてみましょう。

ユーザーがいいねボタンを押すと、Cubitのメソッドが呼び出され、サーバーにデータを送ります。そして、いいねの数を更新した新しい状態を生成します。この新しい状態はCubitを通じてアプリ全体で共有され、例えばいいねのカウンターが更新される等の反映がUIに行われます。


BLoCとCubitの使い分け

では、BLoCとCubit、どちらを使えばいいのでしょうか?それはあなたのアプリケーションが何を必要としているかによります。

Cubitはその単純さから、状態管理の初心者には特に扱いやすいでしょう。メソッド呼び出しによる状態の変更は直感的で、結果的にCubitの使い方を理解するのは簡単です。

それに対してBLoCは、より複雑なアプリケーションの状態管理に適しています。BLoCはストリームを使用しているため、複数の状態が同時に変更される可能性があるような場合や、異なるソースからのイベントを統合する必要があるような場合には、BLoCの方が適しています。


というわけで、Flutterでの状態管理について、BLoCとCubitの基本的な考え方と使い方についてご紹介しました。どちらも強力なツールですので、あなたのアプリケーションに最適な方を選んで活用してみてください。それにより、アプリケーションのコードがより整理され、保守やテストが容易になります。

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