はじめに
開発プロジェクトでよく使われるパッケージマネージャー、Yarnとnpm。どちらもpackage.json
のscripts
エントリを活用して、様々なコマンドを簡単に実行できます。この記事では、このscripts
エントリがどのように動作するのか、そしてそれがどれだけ便利なのかを詳しく解説します。
scriptsエントリの基本
package.json
の中にはscripts
というエントリがあります。このエントリにコマンドを登録しておくと、Yarnやnpmで簡単にそのコマンドを実行できます。例えば、以下のような設定があった場合、
"scripts": {
"dev": "vite",
"build": "tsc && vite build",
"preview": "vite preview"
}
Yarnではyarn dev
、npmではnpm run dev
といった形で、vite
コマンドが実行されます。
予約キーワードと特別な挙動
scripts
エントリには予約キーワードがあり、特別な挙動が設定されています。以下はその例です。
start
: 開発用サーバの起動restart
: 開発用サーバの再起動stop
: 開発用サーバの停止test
: テストの実行
これらのキーワードは、特定のnpmコマンドや他のscripts
エントリの前後で自動的に実行される場合もあります。
フックとしての予約キーワード
さらに、pre
やpost
をキーワードの前につけることで、特定の処理の前後にスクリプトを実行できます。例えば、
preinstall
,postinstall
: パッケージインストールの前後preuninstall
,postuninstall
: パッケージアンインストールの前後prestart
,poststart
:start
スクリプトの前後pretest
,posttest
:test
スクリプトの前後prepare
: インストール後の最終処理
これらは、開発フローをよりスムーズにするために非常に便利です。
まとめ
package.json
のscripts
エントリは、Yarnとnpmでプロジェクトを効率よく管理するための強力なツールです。予約キーワードやフックを活用することで、より高度なスクリプト管理が可能になります。この機能を最大限に活用して、開発プロセスを効率化しましょう。
参考文献
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