歴史上、最も稼いだ小説家、J・K・ローリングさん。
彼女が書いた『ハリーポッター』シリーズは、全世界で4億部以上も売れ、64カ国語に翻訳されました。
逸話
年収180億円、推定資産800億円。
ローリングさんは、ジャンボ宝くじ一等(7億円)に、約114回当選した金額を持っています。
そんな大金持ちの彼女ですが、もともとは貧乏だった……
というのはよく聞く話です。
他にも、彼女に関する逸話はたくさんあります。
「無一文で、娘を育てながら、ひたすら小説を書いていた」
「生活保護で暮らしていた」
「12の出版社に断られた」
などなどです。
記者によって誇張された逸話もたくさんあるようです。
たとえば、「紙を買うお金さえなく、紙ナプキンに書いていた」や「部屋に暖房がないから、喫茶店でひたすら書いていた」とかです。
実際は、ちゃんとメモ用紙に書いていたし、喫茶店で書いていたのは、娘が眠っている合間を縫って小説を書くためだったそうです。
しかし、四苦八苦のとても貧しい生活をしていたということは真実です。
彼女の自信も、自分の人生を振り返り、「失敗の連続だった」と語っています。

魔法のメモ!
『ハリーポッター』シリーズを書き上げるのには「5年」かかったそうです。
その間、たくさんの構想やアイディアを、ひたすら紙に書き、たくさんメモの山を築いてきました。


そのメモは多種多様なもので、文字だけでなく、イメージを明確にする目的で、絵もたくさん描かれています。


どんな些細なメモも、彼女にとってもは非常に価値のあるものだったのです。


ローリングさんにとって、小説を書くというのは、メモの塊で彫刻を作るようなものでした。
書き留めたメモを凝縮し、一冊の本に仕上げる。
アメリカのスティーブン・キング氏や、日本の西尾維新さんや、森博嗣さんは、「プロットを書かない作家」として有名です。
ですが、『ハリーポッター』シリーズのように、ディテールまでコリに凝り、大人から子供まで、のめり込む物語を作るには、メモの魔力を借りるしかありません。
やる前に、「あーだ、こーだ」と悩んでいるより、さっさとやってみることが一番だ、というのが我々の通説です。
ですが、ローリングさんのように、綿密に計画をたて、試行錯誤をしまくるというのも、一周回って良い方法なのではないでしょうか?
ただ闇雲に挑戦するだけでなく、一度立ち止まり、しっかりと自分の持っているものを吐き出してみるのもいいかもしれません。
そうやって毎日吐き出した紙クズの山が、いつか、あなたの宝になるかもしれません!
とりあえず、紙ナプキンに今思っていることを書き出してみてはいかがでしょう!
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