【旧約聖書⑦】「バベルの塔」 〜 同じ歴史を繰り返しまくる人間!

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2つの言伝(ことづて)

洪水が収まり、船から出てきたノアたちに、神は、二つのことを言いました。

一つは、もうニ度と、洪水で地上を滅ぼすことはしない、という約束です。神はその証として、大空に「虹」を作って見せました。

二つ目は、たくさん産みなさい、という助言です。人も動物も、たくさん産んで、どんどん増やしていきなさいと、神は言ったのです。

寒いけど頑張る!

その後、世界はスムーズに繁栄していきました。

大地は隆起し、それが山や谷となる。そして、その隙間に、洪水によってもたらされた大量の水が溜まり、海や湖となる。こうして海も山もでき、暮らしやすい環境が整ってきました。

ただしかし、水は下に溜まっただけではなく、上にも上がっていきました。蒸気として、雲に溜まっていったのです。

そしてこれは、やがて雨を降らせました。

雨によって、それまで温暖だった地上が、急に寒くなりました。さらに、水蒸気の層も失われたため、紫外線なども、直接降り注ぐようになってしまいました。

しかし、そんな過酷な環境で、ノア一家は諦めず、神を信じ続けました。動物を育てたり、畑を耕して農業を始めたりと、毎日、一生懸命はたらきました。

さらに、子宝にも恵まれ、ノアの息子たち(「セム」「ハム」「ヤフェト」)がそれぞれ、たくさんの子供をもうけました。

そしてその後、3人は、それぞれ世界に散らばりました。

具体的には、セムの一族は中東に、ヤフェトの一族はヨーロッパに、ハムの一族はアフリカへと、行きました。

バベルの塔

時間は洪水と同じで、すべてのものを流してしまいます。

「ノアの方舟」からしばらくすると、世代が入れ替わり、洪水は昔々のお話になってしまいました。

そして、歴史は繰り返します。

しばらくすると、ノアの息子「ハム」の一族は、“シンアル“ (イラク)へ移動していました。そこは、気候もよく、平原で、とても住みやすい土地でした。

彼らはここで、町を築き、安定した暮らしを手にしました。当然、悠々自適な生活を送っている彼らの心にはもう、神に対する敬いの気持ちはなく、むしろ自分達の偉業を讃えるようになりました。

その有名なのが、「バベルの塔」事件です。

彼らは、「天まで届く塔を建てれば、世界で最も有名になれる」と考え、優れた技術者を集め、塔の建設を開始しました。

しかし、これは神に対する冒涜でした。神に近づくことは、人間の領域を超えるということだったからです。

世界に多言語がある理由

このことに心を痛めた神は、あることをしました。

それは、「言語を複数にする」というものです。

彼らは、一つの言語を話しているために、互いに意思疎通をし、協力し合える。なら、彼らの言葉を、それぞれ違うものにすればいい、と考えたのです。

これにより、互いに会話ができなくなった彼らは、工事を中止し、同じ言語を話すもの同士がくっつくようになりました。

やがて、この町は、「混乱」を意味する “バラル”(ヘブライ語) から、「バベル」と呼ばれるようになり、塔は「バベルの塔」となったのでした。

余談になりますが、イラクには、高さ50~100 メートルの高さを誇る、神殿のような遺跡「ジグラット」があります。

これは、バベルから散っていった人々が、メソポタミア地方に広がり、各地でジグラットを建設したのだと考えられてます。

神から言葉による混乱があったのに、人々は神への反逆をやめようとしなかったのです。

おわり

この出来事から以後、人々は、言語ごとに民族が分かれていき、各地で異なる文化が形成されるようになっていきました。

そしてその後の世界では、価値観の違う民族ごとで、争いが起こるようになったのでした。

一見、言語によって生じたこのような状況は、悪いように見えます。

しかし、これもすべて、神が望んだことなのです。

人は、一つの言語を話せば、それだけ「悪」が広がりやすくなります。一方、言語を分ければ、それだけ秩序が保たれやすくなります。

ある程度の争いがある現状こそが、もっとも秩序が保たれた状態だと、神は言うのです!

ボーナストリビア:小さな神様

「バベルの塔」事件から数千年後、神はイスラエル民族に、ある法を定めました。

それは、「祭壇は、階段を使って登るようなものを作ってはならない」といものです。

つまり、「高い祭壇を作ってはならない」ということです。

なぜ、このような法ができたのでしょうか?

理由は簡単、高い祭壇に立ってしまうと、人間の方が目立っちゃうからです。

祭壇に登って、神に捧げ物をしても、それが高い祭壇なら、人々の目を引くのは、神ではなかく、人になってしまいます。

神に礼をするための祭壇が、人が目立つ、パフォーマンスとしての場所になってしまったら、本末転倒だというわけです。

小さいですね、神様。

(参考)

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