【IT用語】「Web3.0」とは一体なんのか ── 「Web3.0」がもたらす未来を探る。

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現在注目されている技術一つに、「web3.0」というものがあります。

「メタバース」や「NFT」などと同様、《聞いたことはあるけどよくわからない》といった方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、そんな「web3」について、私なりにまとめていきます。

「web3.0」には三段階ある

「web3」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべたでしょうか?

多分、「NFT」や「メターバース」「ブロックチェーン」のように、単語単体で、複雑な意味をもつ言葉を思い浮かべたのではないでしょうか?

私もそう思っていました。

しかし、違います。

「web3」は、どちらかというと、書籍『お金2.0』や、通信システムの「5G」などに近いです。

つまり、「web3.0」の前には、「web1.0」「web2.0」があったということです。

「Web3.0」に至るまでの流れ

ここでは、「web3.0」の理解を深めるために、「web1.0」「web2.0」とは、一体どんなものだったのかを紹介していきます。

まず「web1.0」についてです。

「web1.0」は、別名「Read Only」とも言われています。

要するに、「企業」から「利用者」への一方通行の流れのことです。

具体的には、「webページ」や「検索エンジン」などがこれにあたります。

そして、「web2.0」です。

「web2.0」では、それまでら一方通行であった「web1.0」から、双方向へとwebの形が変化しました。

具体例としては、SNSやチャットツールがこれにあたります。

この変化によって、私たちはweb上で、「読む(Read)」だけではなく、「書く(Wright)」こともできるようになりました。

「ブロックチェーン」と「web3.0」

さて、ここでは、一度「web3.0」から離れて、「ブロックチェーン」について書いていきます。

ブロックチェーンとは、「たくさんの人が参加して作り上げる、正確で透明性の高い情報共有の仕組み」のことです。

少しわかりにくいと思いますので、具体例を出そうと思います。

イメージとしては、たくさんの人が参加して作り上げる、大きな「ノート」のようなものです。

このノートには、たくさんの情報が記録されています。例えば、お金の送受信履歴や、商品の取引履歴などです。

そして、このノートに書かれた情報は、一度書き込むと、二度と消すことができません。だから、情報を書き込む前に、たくさんの人がその情報が正しいかどうかを確認し、その情報が正しいと認めたら、書き込むことができます。

さらに、このノートに書かれた情報は、誰でも見ることができます。だから、みんなで協力して、正しい情報を書き込んで、正しい情報を共有することができます。

ブロックチェーンは、このように、正確で透明性の高い情報共有するために、たくさんの人が参加し作り上げていく仕組みのことです。

「ブロックチェーン」と「web3.0」

そして、このような「ブロックチェーン」の発明によって発展したwebの仕組みを「web3.0」というのです。

これまでの「web2.0」では、情報を「書き」「読む」ことができる、双方向のやり取りが特徴の一つでした。

しかし、これはあくまで、特定のプラットフォームの上で成り立つ、一つの仕組みでしかありません。

つまり、ある国家や企業といった組織が作った基盤がベースにあったのです。

ただ、そこに「ブロックチェーン」が現れたことで状況が大きく変わりました。

それぞれが、サービスを提供する側に回れるようになったのです。

私たちは、企業や国家を介さずとも、たくさんの人が互いに目を光らせることで、より安全で透明性の高いシステムを作れるようになったのです。

このような「ブロックチェーン」の発明によって、現代はとてつもない勢いで進化しています。

「Web3.0」の特徴

一般に、ブロックチェーンは、「お金や商品などの取引履歴を安全かつ信頼性の高い方法で記録することができるもの」といったイメージが強いと思います。

しかし、それは「ブロックチェーン」の活用例の一部でしかありません。

「web3.0」は、従来のwebと比べると、より「分散化」された構造になっています。

「分散化」とは、単一の中央管理システムではなく、複数のシステムが互いに連携して構成されたシステムのことを指します。

つまり、「web3.0」の場合、インターネット上に存在する複数のブロックチェーンが連携して構成されたシステムであるため、より安全で透明性の高いシステムを実現することができるのです。

また、「web3.0」は、様々な分野での活用が期待されています。

例えば、「分散型アプリケーション(DApps)」と呼ばれるアプリケーションを開発することができます。

「DApps」は、中央集権型のサービスと異なり、ブロックチェーン上で動作するため、より安全で透明性の高いサービスを提供することができます。

「Web3.0」の未来

「web3.0」は、現在、注目を集めている技術の一つです。

「Web3.0」は、「分散型ファイルストレージ」という分野でも活用されています。

従来のWebでは、ファイルをアップロードすると、そのファイルは利用者と企業といった、特定の組織が所有するサーバーに保存されます。

しかし、「Web3.0」では、ファイルをアップロードすると、そのファイルは複数のノードに分散して保存されます。そして、利用者自身がそのノードにアクセスして、ファイルを閲覧・編集することができるようになります。

この分散型ファイルストレージの最大のメリットは、「セキュリティ性の向上」です。

従来のWebの場合、データは特定の組織が所有するサーバーに保存されているため、ハッカーによってサーバーが攻撃された場合、保存されていたデータが流出してしまう可能性があります。

しかし、「Web3.0」の場合、データは複数のノードに分散して保存されているため、一つのノードが攻撃を受けたとしても、他のノードに保存されているデータが流出することはありません。

また、分散型ファイルストレージは、「クラウドストレージ」と比べて、コストが低くなるというメリットもあります。

サーバーを所有する組織は、サーバーを保有するためのコストがかかります。しかし、「Web3.0」の場合、ファイルを保存するために必要なノードは、誰でも提供することができます。そのため、組織は自らのサーバーを保有するコストを削減することができます。

「Web3.0」の未来は、まだまだ未知数ですが、現在注目を集めている分野の一つであり、今後も注目が集まり続ける技術となることは間違いありません。

まとめ

この記事では、現在注目されている技術の一つである「Web3.0」について紹介しました。

Web3.0は、従来のWebと比べてよりセキュリティ性の高いシステムを実現することができます。

また、分散化された構造によって、中央集権型のサービスに比べて、より自由度の高いサービスを提供することができます。ただし、ユーザーにとって使い勝手が悪いという問題があり、また、ブロックチェーン技術が必要不可欠なため、従来のWebと比べて高度な技術力を必要とすることも課題の一つです。

しかし、オンライン教育や医療、金融、不動産などの分野において、より安全で透明性の高いシステムを実現することが期待されており、今後ますます普及していくことが予想されます。