結婚——「シンデレラ」と「タージマハル」から学ぶ結婚物語

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今回は、「結婚」をテーマに書いていこうと思います。

「結婚」に対する今の若者の主なイメージは、「恋愛結婚」だと思います。

ですが、太古の歴史を振り返ると、「取り決め婚」が主流だったりします。

今回はそんな「結婚」について、「シンデレラ」と「遠い昔の皇妃(こうひ)」の物語を参考に考えていきたいと思います。

(参考文献)

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

シンデレラの物語

心優しく愛らしい乙女シンデレラは、邪な継母と酷い継姉に、いじめられていました。
ある時シンデレラは継母から行ってはいけない、と言われている舞踏会に行きます。
妖精のおばあさんの助けを借りて、美しいドレスと輝くガラスの靴を身にまとった、シンデレラは王子の注目をさらい、愛を勝ち取ります。
しかし、深夜0時をすぎると魔法が解けてしまう。
急いで城を後にするシンデレラであったが、その時、ガラスの靴を落としてしまう。
後日、靴の主を探しにきた王子に、シンデレラは勇気を振り絞り、自分が持ち主であることを証明し、結婚することになりました。

二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。(おわり)

遠い昔の皇妃の物語

17世紀、インド。
ある美しい14歳の娘が強大なムガル帝国皇帝の3番目の妻に選ばれた。

言い伝えによれば、2人は一目で恋に落ちたが、正式に結婚するまで5年もの間、待たなければならなかったと言います。

しかし本当の物語は、この二人が結婚してからのことです。
ムムターズ・マハルは、夫のムガル帝国各地への旅や軍事遠征に常に同行し、その間に13人の子をもうけました。

二人は親密で、愛情あふれる結婚生活を送ったそうだ。
ムムターズは、妻であり、伴侶であっただけでなく、信頼される助言者として、また夫に対する慈悲深い影響力を及ぼす人として振る舞うことも多かった。
そんな彼女は、妻の鑑(かがみ)として、生前でさえも、広く称えられた。

しかし彼女は、14人目の子の出産時に亡くなってしまいます。

皇帝は、彼女の臨終(りんじゅう)に際して、二人の愛情あふれる結婚生活を象徴する記念碑を建てることを約束しました。

亡くなった伴侶の美しさと驚くべき人生を満遍なく表すような、霊廟(れいびょう)と庭園の設計に取り掛かりました。

こうして生まれた「タージ・マハル」は、世界七不思議の一つとして、また伝説的な結婚生活の象徴として、今なおインドのアグラに姿をとどめている。

(おわり)

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二つの物語の特徴

●シンデレラ

この物語は、誰が選択を行い、その選択をどのようにして行う行われたか、に焦点が当てられています。

そのため、2人がどうやっていつまで幸せに暮らしたのかは省略され、そうなったと言う結果だけが伝えられる。

何もかもうまくいくに決まっている。

シンデレラと王子は愛ゆえにお互いを選んだのだから。

●タージマハル

まず最初に、それぞれの側の権力者の手で、二人の結婚が取り決められる。

物語はむしろその決定後のことを中心に描かれてる。

この物語のポイントは、
「当事者でなくても、他人にもぴったりの相手を選ぶ能力がある」ということ
そして
「たとえ2人の主人公が自分で相手を選んだとしてもこれほどの相手を探すことができなかった」ということである。

究極の幸せは選択を行うことではなく、義務を果たすことで得られるというのだ。

「恋愛結婚」と「取り決め婚」

「お見合いサイトで結婚をする」ということに、今の若者は大きな抵抗があるように感じます。

これは、アニメや漫画、ドラマや映画などといった文化が発展したことによるところが大きいのではないかと、個人的には考えているのですが。

そんなことはさておき。
話を戻します。

「取り決め婚」は、過去5000年にわたって世界中で見られた行動規範の重要な1部でありました。

古代中国から古代ギリシャ、古代イスラエルの12部族に至るあらゆる世界で、結婚は一般に家族の問題とみなされていました。

なぜなら、男女の結婚は家族間の絆を強めるための手段であったからです。

近くの見知らぬ部族と婚姻関係を結ぶのも、二国間の政治同盟を結ぶのも、全てこのためでした。

また、ヘブライ語聖書(旧約聖書)の申命記には、ある人の兄弟が亡くなったら、その人は兄弟の残した未亡人をめとり、養わなくてはならないと書かれています。

歴史や文化とともに、「結婚」に対する考え方が変化してきています。

皆さんはどのように考えますか?

最後に

劇作家のジョージバーナードショーが、恋愛結婚に対し、面白いことを言っています。

「愛に導かれた結婚によって、2人の人間は、あらゆる感情の中で最も暴力的で、最も狂気をはらみ、最も人を惑わせ、最もはかない情熱に翻弄される。2人は死によって分かたれるまで、この興奮した、異常な、消耗する状態でいることを誓わされるのでだ」

またインドでは、90%を超える結婚が「取り決め婚」だそうですが、そのことを悲劇だと考えてる人はまずいないそうです。

その他に、ある調査では、
インドの大学生75%以上が条件を全て揃っているが、愛していない相手と結婚するのにやぶさかではないと答えています。アメリカの大学生のこの割合は、14%に過ぎなかったそうです。

自分の育った環境や、教育、文化によって、これらの考え方や価値観が変わってきます。

あなたは、「シンデレラ」と「タージマハル」の物語、どちらが好きですか?

(参考文献)

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

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