われわれが美徳と思い込んでるのは、往々にして、さまざまな行為とさまざまな欲の寄せ集めにすぎない。
それを運命とか人間の才覚とかがうまく按配して見せているのである。
だから男が豪胆であったり、女が貞淑であったりするのは、かならずしも豪胆や貞淑のせいではない。
フランスの貴族であり、モラリスト文学者でもある、ラ・ロシュフコーの言葉です。
「美学」なんて言葉もあるように、われわれは「美」というものに、かなり思い入れがあるようです。
だからこそ、「美」が「欲」の塊、と言われると、ビクッとなってしまいます。
自分の判断や決断は全て、「欲」の集まりでしかないのかもしれません。
「プライド」「誇り」「私」とは、その人の「欲」を意味するのかもしれません。
何に「欲」を持っているかが分かれば、その人がどんな人間かがわかるような気がします。
また、彼はこうとも言っています。
われわれが美徳と思い込んでいるものは、ほとんどの場合、偽装した悪魔にすぎない。
「人為」と書いて「偽」です。
人が行う行為は全て、偽善であり、そこに善であろうとする努力がある。
だから、人の行為は美しいのかもしれません。(性悪説——荀子の思想)
本日の名言
1
苦痛に対してそなたたちは語るがよい。
過ぎ去れ。
しかし、帰って来い、と。
——ニーチェ
(ドイツの哲学者)
2
私は書くことから生まれた。
その前にあったのは鏡の前に映った像だけだ。
——ジャン=ポール・サルトル
(フランスの哲学者)
3
私は本がなければ生きられない。
——トーマス・ジェファーソン
(アメリカの元大統領)
4
自分を知ることは、全ての賢智の始まりである。
― アリストテレス
(古代ギリシャの哲学者)
5
ピンチに陥ったら、空を指して神様にこう言うのだ。
「たいしたことないよ」
——中谷彰宏
(日本の作家)
6
一度でもあきらめてしまうと、それが癖になる。絶対にあきらめるな
——マイケル・ジョーダン
(バスケットボールの神様)
7
年齢は愛情から私を守ってくれないけど、愛情は私を年齢から守ってくれるわ。
——ジャンヌ・モロー
(フランスの女優・歌手)
8
友人が成功するたびに、私たちは少しずつ死んでゆく。
——ゴア・ヴィタル
(アメリカの小説家)
9
人間は自由の刑に処せられている。
——ジャン=ポール・サルトル
(フランスの哲学者)
10
おおよそ奮起する性質のものは、全て減尽(げんじん)する性質のものである。
——ブッダ(ゴーダマ・シッダー・ルタ)
(仏教の開祖・釈迦)