2012年ドレスデン工科大学
209人の被験者に対して行った時研究
被験者に、15人の有名人を見せ、その有名人に対し、最もふさわしいと思う表現を、あらかじめ用意した30個の形容詞(「真面目」「親切」「傲慢」など)の中から選んでもらいました。
その結果
その有名人に対して、好感を持っている人たちは、ほとんど同じよな形容詞を使っていました。
その人のことを好きな人たちは、ほぼ同様のポイントに好感を抱いていたのです。
(相関係数 約0.67 →強い)
(※相関係数……一方の数値が増加すると、もう一方が増加または減少するような、二つの数値の関係のこと。 1 に近いほど「正の相関関係(一方が増えればもう一方も増える)」が強く、 -1 に近いほど「負の相関関係(一方が増えればもう一方は減る」が強い)
↓目安
0.0~0.2 ほとんど相関関係がない
0.2~0.4 やや相関関係がある
0.4~0.7 かなり相関関係がある
0.7~1.0 強い相関関係がある
一方で、その人のことを、別に好きでも嫌いでもない人たちが評価をすると、形容詞の選び方の相関係数は約0.44と、低くくなり
ました。
さらに、その人のことを嫌っている人たちの場合の相関係数は、0.33と、かなり低くなりました。
結論
人が人を好きになる理由は、だいたいみんな同じなのに対して、人が人を嫌う理由は、バラバラである。
自分に嫌われない勇気
我々は、人に嫌われることを何よりも恐れます。
その恐れが強すぎるあまり、自分のため、というより、他人のために生きている時間があまりに多くなりすぎるのではないでしょうか。
心理学者のアルフレッド・アドラーが言うように、我々に必要なのは、「嫌われる勇気」なのかもしれません。
コントロールできるのは自分の行動だけです。
人に嫌われないように努力するのではなく、
自分自信に嫌われないように努力することが最も重要なことなのかもしれません。