●2014年 ノースウェスタン大学
「バイリンガル(二言語を話せる人)は、モノリンガル(一言語)より、情報をより効率的により簡単に処理している」
この理由として考えられているのが、バイリンガルの日常生活にあります。
バイリンガルの人はいつも脳の中で、二つの言語のうち、どちらを介し、どちらを無視するかを無意識に行なっています。
たとえば、「グラマー」という言葉。
日本語で、「グラマー」といえば、よく女性の体形を表す時に使われます。(「彼女、グラマーだね!」……セクシーでメリハリのある体形のこと)
一方、英語でのglamourは、「(幻惑的・神秘的な)魅力」のことを指します。
その時その場で、文脈に沿った意味を、バイリンガルの人たちは、瞬時に取捨選択をしているのです。
以上のことを考えれば、上記の実験結果にも頷けます。
集中力
また、同大学の研究では
バイリンガルの子供とモノリンガルの子供を、非常うるさい教室の中で、同じ授業を受けさせたところ、バイリンガルの子供たちの方が、集中力が高かった、という実験結果も出ました。
バイリンガルの子供たちは、日常生活で、上記のような情報処理を行っているため、授業中のうるさい音を、より少ないエネルギーで効率よく、取捨選択できていると言うわけです。
数学力が上がる
●2007年 マサチューセッツ大学
外国語を学習する子供たちは、たとえそれで、数学を勉強する時間が減ったとしても、その時間を数学に充てていた生徒よりも、優れた成果をあげた、と言う実験結果もあります。
100分の授業で、100分間数学を学習した生徒より、30分英語・70分数学を学習した生徒の方が、より良いパフォーマンスを出したと言うことです。
ハーフが頭がいい理由
クラスで優秀な生徒に対して、母親たちが「まぁ、あの子はハーフだからね」と言うのをよく耳にします。
これは個人的な見解ですが、
「ハーフが頭がいい」というイメージを持つのは、ハーフが一般人に比べ、高い確率で、バイリンガルだからではないでしょうか。
小さい頃から、父と母の二人から、それぞれ、違う言語の言葉を耳にして育った子供は、確かに、日本語だけを聞いて育った子供よりも、賢い傾向にあるのかもしれません。
信じるか信じないかは、あなた次第ですw