【脳】作業効率は、「時間」の長さに反比例する!——人間の集中はもって2時間!

知識
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人間の集中力はMAX2時間

前回の記事で、「集中力(ウィルパワー)は鍛えられる」ということを書きました。

しかし、いくら鍛えられると言っても、限界があります。

それはズバリ、「2時間」です。

十分に鍛えられている人でも、2時間しか集中を継続させることができないのです。

短く集中する

たとえば120分のテストの場合。一見、受験生たちの集中力はずっと続いているように見えます。

しかし、これは大抵の場合、違います。

うまく休憩を挟みながら、短い集中を何度も繰り返しているのが、実情なのです。

人間の集中力は最大でも2時間で、普通の人は長くて30分といった程度です。

そのため、「本当に集中できている人」というのは、短い時間だけ集中し、疲れないように自分をコントロールしている人のことをさします。

以下では「短い集中」がもたらすメリットについて述べていきます。

パーキンソンの法則

集中と時間の関係をあらわし法則に、「パーキンソンの法則」と言うものがあります。

これは、仕事や貯蓄などを行う際によく起こる、人間の行動を法則にしたもんです。

仕事の場合、「仕事の量は、与えられた時間だけ、膨れ上がる」と言うものです。

たとえば、週に一回のミーティングがあるとします。

その時間をあらかじめ1時間と設定した場合、そのミーティングは、たとえ、早く終わるような内容であっても、1時間きっちりと行われる。

これが、この法則です。

夏休みの宿題や、引っ越しの準備、レポート課題など、これらがいつも、見込み時間をオーバーしてしまうのは、このような法則があるために起きるのです。

短く、早くを意識する

一方、取り組む時間を短く設定すると、思った以上にうまくいくことが多いです。

集中力は、制限がある状態の方が、パフォーマンスが上がるのです。

人は、余裕があると、余計なことまで思考してしまいます。

最低限やるべきことが見えなくなってしまうのです。

時間と、選択肢が広がれば、その分、決断や集中のために、より多くのウィルパワーを消費します。

しかし、もし時間がなければ。

「時間がない」と言うことは、「選択肢がない」と言うことです。

結果、他のことに割かれるウィルパワーは節約され、その作業に割ける集中力が増す、と言う分けです。

おわり

時間と、選択の幅は減らすべきです。

時間がなければ、選択肢がなくなり、その分、一点に割ける力も増えます。

これは何事にも言えることで、時間や選択肢があることが、必ずしも良いこと、幸福なこととは言えません。

好きな子に告白するのが、明日、明後日と、どんどん先延ばしになるのは、「する」「しない」と、タンポポの葉をむしり取る時間と選択肢があるからです。

もし沈没していく船のデッキに、好きな子と取り残されたら、あなたは「愛してる」と叫びならが、身を挺して、その人を守はずです。

またたとえば、旅行も同じです。

人生で一番楽しい旅行は、やはり林間学校、もしくは修学旅行です。

門限や、先生の目、限られた時間と状況で行う女風呂のぞき。

これらの、さまざまなイベントは、全てが自由なひとり旅では味わえません。

このように、人生を楽しくしたり、充実させてくれたりする時というのは、いつだって、時間も選択肢もない時です。

時間と選択肢がないからこそ、充実している。

この矛盾こそが、この世界の真理です!

(参考文献)

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ボーナストリビア:作業は恋と同じ! 焦らしたもん勝ち!

時間が短くなる分、作業が最後まで終わらないと言う事態も、もちろん考えられます。

しかし、それはあえてそれで良いのです。

作業は、多くの時間をかけて完璧を目指すより、あえて短く中途半端であった方が良いときがあります。

たとえば、アメリカの小説家ヘミングウェイは、あえて、その日の執筆を途中で止めていたそうです。

彼は、継続して書いていくために、「次に何を書けばいいのかわかっている状態」でその日の執筆を終えていたのです。

このように、「もう少し」「あと少し」と言うところで打ち切ってしまうことで、逆に効果を発揮することもあります。

また、脳はやりかけのタスクを忘れず、考え続けてくれます。

結果、思いもよらなかったアイディアが浮かんだり、再び作業に取り掛かった時に、効率的に進められたりします。

兎にも角にも、仕事は、「キリの悪いところまで!」「焦らすこと!」を意識して取り組んでみましょう。

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