【北欧神話⑤】巨人「ネフィリム」 〜 天使は人類を救えるのか……

知識
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巨人あらわる!

アダムとイヴは、カインとアベルの他にも、たくさんの子供を産みました。

そうして、地上には、人間が次々に増えていきます。

ただ、彼らは、皆、神に逆らったアダムとイヴの遺伝子を引き継いでいます。そのため、人は悪を好み、強欲で、争い事をするようになりました。

そこで、神様は「ネフィリム」という ”巨人” を作りました。

聖書によれば、ネフィリムとは「神の子らが、人の娘たちに生ませた存在」ことです。また、ここでいう「神の子」とは、「天使」のことです。

神は、信奉をなくした ”人間” と、「神の子」である ”天使” を結ばせることで、人間社会に、再び信仰を取り戻そうとしたのです。

イケメン登場で、状況悪化!

天使と人間のハーフである「ネフィリム」。その子供たちは皆、すばらしい遺伝子を持ち、巨人となりました。

そして、天使の子供ですから、当然、顔も美しく、頭もいい。イケメンで、完璧人間の出来上がりです。

「もてる者がより多くもつ」というのが、この世界の法則。

ですので、ネフィリムは人間社会におけるヒエラルキーを増していき、支配者となっていきます。

良いリーダーに率いられた人類は、良い方向に向かうかに見えた……が。

しかし、天使の中にもまた、根が「悪」という”堕天使”がいます。堕天使とは、神に逆らい、堕落したら天の使いです。

彼らは、人間を悪の方へといざなうのでした。

おわり

天使の登場によって、良い方へ向かうかに見えた人間社会。

しかし、それはむしろ、悪の道を助長するものでした。

こうして、人類は、どんどん崩壊していきます。

そして、そんな姿をもう見ていられなくなった神様は、最終手段に出ます。

そう、「ノアの方舟」です。

ボーナストリビア:天使は何者?

天使とは、その名の通り、神に使えるもののことです。

ただ、聖書には、「天使たちは皆、奉仕する霊」であるとも書かれています。

つまり、天使は神に仕え、神が愛する人間にも仕える、「霊的な存在」であるというのです。

また、聖書から、天使の特徴について、もう少しまとめます。

  1. 目に見える形で現れる
  2. 人に直接、触れることができ、人を助けたり・殺したりする
  3. 人間に聞こえる声で、神からのメッセージを伝える
  4. 天使を礼拝することは許されず、礼拝しようとする人間を必ず止める
  5. 天使は堕落することもあり、堕落すると悪い存在になる
  6. 自然現象に影響を与えられる
  7. 普段は霊として活動し、目に見えない

天使といえば、「ミカエル」や「ガブリエル」、「ウリエル」「ラファエル」などが有名です。

ただ、「ウリエル」や「ラファエル」は聖書には登場しない天使です。この天使たちが登場するのは、「エノク書」と呼ばれる偽典です。

偽典とは、聖書として認められていない書簡のことで、聖書とは関係ないものとして扱われています。

(参考)

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