習慣の目的
習慣とは、自動的に行えるレベルまで、何回も繰り返した行動のことです。
「それじゃ人生、退屈じゃん?」 「ルーティンの毎日を送って楽しいの?」 「そんな縛られ、不自由な生活はヤダ!」
習慣をこのように、考える人もいるかもしれません。
しかし、習慣は自由を束縛するモノではありません。むしろ、「自由を作り出すこと」が習慣なのです。
習慣の目的は、人生の問題をできるだけ少ないエネルギーと努力で解決することにあります。
・よい健康習慣 ・よい学習習慣 ・よい金銭習慣 ・よい運動習慣
このような日々の些細なことも、その度に決断に迫られれば、自由の時間が削れてしまいます。
基本的な行動を簡単にすることで、心と時間に余裕ができ、自由になれるのです。
習慣形成のプロセス
「満足な結果につながる行動は習慣にしやすく、不快な結果を生む行動は習慣にしにくい」のは、みなさんご存じだと思います。
ただ、結果やその行為に対する報酬さえ良ければよい、というわけではありません。
習慣を形成させるまでには、具体的に4つのステップが必要です。
それは、「きっかけ」→「欲求」→「反応」→「報酬」です。
あらゆる習慣は、このループを繰り返すことで、形成されます。
例えば、「爪を噛む」という習慣。
①「きっかけ」→親や周りに大人に叱られストレスを感じる ②「欲求」→ストレスをなくし、落ち着きたい ③「反応」→爪をかむ ④「報酬」→ストレスが軽減し、落ち着きたいという欲求が満たされる!
また例えば、「電気をつける」という習慣。
①「きっかけ」→部屋が暗い ②「欲求」→見えるようにしたい ③「反応」→スイッチを入れる ④「報酬」→見たいという欲求を、スイッチを入れることで、満たされる!
ありとあらゆる習慣は、この四つのステップによって証明することができます。
また、「電気をつける」といういったように、ほぼ無意識的に行っている行為も、上記のようなループを何度も繰り返すことで、一瞬に行えるようになった習慣なのです。
実践プラン
では、意識的に、このループを作り出すには、どうすれば良いのでしょうか。
それは、以下の質問を自分に投げかければ、良いのです。
(その行為は) ①どうしたらはっきりする?(きっかけ) ②どうしたら魅力的になる?(欲求) ③どうしたら簡単になる?(反応) ④どうしたら満足できる?(報酬)
これまで、みなさんが続かなかった習慣の理由は、必ずこのどれかの質問に当てはまります。
一度試して見てください。
また余談ですが、この習慣の質問は、逆にすれば、習慣を断つこともできます。
①どうしたら見えなくできる?(きっかけ) ②どうしたらつまらなくなる?(欲求) ③どうしたら難しくなる?(報酬) ④どうしたら不満になる?(報酬)
何か断ちたい悪習慣がある方は、ぜひご活用ください
おまけ雑学:日本の寺社はコンビニより多い!
「日本は無宗教」といいます。
ですが、その実態は、文化庁の宗教統計調査「宗教年鑑」によると、 2017年末の宗教の信者数は神道系が約 8600万人、仏教が約 8500万人、キリスト教が約 190万人、その他が約 770万人、となっているそうです。
余裕で、日本の人口を超えているのです。
その理由として、家に神棚や仏壇があったり、結婚式を教会で挙げるなどといった、日本人ゆえの習慣が関係しているそうです。
また、『コンビニエンス統計調査月報』( 2019年2月度)を見ると、全国のコンビニ数は、 5万 5387店となっています。
寺社を持たない宗教法人もあるため、厳密には法人数 =寺社数とはいえないが、現在、寺社の数はコンビニより 2万以上も多い計算になっているのです。