今回は『金儲けのレシピ』という本を紹介します。
本書の著者は、東大を中退後、年商10億円を稼げほどにまでなりました。
稼げる9つのビジネス!
本書では「稼げるビジネス」として、16のレシピが紹介されています。
今回は、中でも9つのレシピを紹介します。
失敗するレシピ
9つのレシピを紹介する前に、そもそもそ「やってはいけないビジネス」についてです。
やってはいけないビジネスのポイントは、3つです。
1:固定費が高いもの
まず、コストを下げることが、何よりも大切です。維持費を下げることで、その分、入ってくるお金も増えます。ですので、なるべく、固定費が安い、ないしは掛からないようにしましょう!
2:上限がある職種
儲けに上限はもちろん、お店の席数や営業時間など、その他の点でも上限がないものが好ましい。
3:詳しくない業種
これはそもそも当たり前ですw
レシピ1:消費者から買う
『ブックオフ』や『ガリバー』『クラウドワークス』のビジネスがこのタイプです。
消費者はモノを買う時は、値段を大いに気にします。
しかし一方で、商品を売るときの値段については、そこまで気にしません。
価格よりも「その商品を処分したい」という気持ちが強く、値段については、購入者に言われるがまま。
そのため、購入者側にしたら、「安く買い、高く売る」というビジネスが成り立つのです。
また、売るものは、商品に限りません。
クラウドワークスのように、自分の時間やスキル、労力を販売することもあります。
この場合も同様、私たちは自分のスキルや時間の価値については無知ですので、ここにビジネスポイントがあるわけです。
レシピ2:客に作業させる
『IKEA』『焼肉屋』などが、このタイプです。
「完成品を売る」のではなく、説明書と材料を渡し、あとはお客さんに任せることで、人件費や光熱費といった、コストを減らすことができます。
また、お客さんは、自分が作ったり、焼いたりする、という斬新な経験をすることができ、その商品に愛着を持つことができます。
お互いにwin-winな関係が成り立つわけです。
レシピ3:まとめると高くなる、切り分けると高くなる
『森ビル』や「スーパーの刺身」などがこのタイプです。
一つを丸々買うのではなく、一つを細かく分けることで利益を得るビジネスです。
お刺身は魚1匹の値段に比べ高く設定されています。これは、自分で捌くのが面倒だから、お客さんが多少のコストを払って買っているわけです。
また、都市開発などでは、地価によるコストを下げるために、横ではなく、縦の空間を使います。
このように、一つのものを切り分けたり、まとめたりすることで、利益を得るビジネス。
レシピ4:「1 : n 」構造を作る
『東進ハイスクール』や『Saas』などがこのタイプです。
簡単にいうと、「上限がないビジネス」のことです。
1人の先生が、1回授業をし、それをパソコンでいつでもどこでも受けられるようにする。
そうすることで、「1:n」で、無限に収益を得ることができます。
YouTubeやブログも、このビジネスの一つと言えます。
レシピ5:両方から金をもらう
『ビズリーチ』や『タクシー広告』がこれです。
互いの利益のために、手を組むことで、win-winの関係を築く。
互いの得意・不得意を補ったりすることもできるビジネスです。
レシピ6:合法的に麻薬を売る
まず、酒やタバコ、ギャンブルといった、人間の中毒性に目をつけたビジネスは、専売公社(国がキャ化した国営の会社)だけが行うことができます。
つまり、麻薬関係のビジネスは大抵、国が牛耳っているのです。
人の依存性や愚かさと言ったものに、限界がないのは、周知の事実ですので、当たり前と言えば当たり前です。
しかし、まだ、国の支配下から逃れている麻薬ビジネスがあります。
それが「砂糖・小麦粉・脂肪」の「3つの白い粉」です。
上記の3つをうまく使ったビジネスは、半永続的に利益を得続けることができます。
レシピ7:確率をいじる
「ソーシャルゲーム」や「保険」「FX」などがこのビジネスです。
ソーシャルゲームは「ガチャ」です。自分の欲しいキャラやアイテムのために、課金をし、何度もクジを引かせることで、利益を得ます。
保険も同様です。「安心を買う」という名目で、本来かなり確率の低い「生命保険」に加入させ、多額の利益をえる。
このように、確率をいじると、面白いようにお金を儲けることができます。
レシピ8:仕入れで儲ける
『俺のフレンチ』『いきなりステーキ』などがこれです。
レシピ1の「消費者から買う」同様、商売の基本は、「安く買い、高く買う」です。
ですので、仕入れをどれだけ安くできるかが重要です。
中でも「仕入れ」を安くするのが特におすすめです。
なぜなら、ライバル企業に見られにくく、真似されにくいからです。
また、「仕入れ」とは「商品」に限った話ではありません。
例えば『俺のフレンチ』。
『俺のフレンチ』は、「高回転率させれば、高原価でも売れる」で有名です。
しかし、それだけではありません。
『俺のフレンチ』は特に、人材の仕入れがうまかったのです。
三つ星レストランの中間から下のランクの層を引き抜いて、彼らを働かせていたのです。
三つ星レストランの業界では、なかなか、一流のシェフに返り咲くことができません。なぜなら、その業界は、スポーツ界と違い、「引退」の二文字がないからです。
一流のシェフは、ずっと一流のシェフとして居座り続けることができます。ので、一流シェフの集団の中で、さらに上をいこうとするなら、超一流のシェフにならざるを得ません。
しかし実際、三つ星の上位ランカーたちは、能力面でほとんど大差ありません。
そこで、『俺のフレンチ』は彼らを現状よりも良い待遇で招くことで、三つ星レストラン並みのメニューを作ることができるようにしたのです。
レシピ9:勝手に「権威」になる
死んでから重要なのは、「思い出」です。
しかし、生きている間に我々が最も重要なのは「肩書き」です。なぜなら、肩書きによって、世間の見方が決まるからです。
ですので、この「肩書き」を与えることをビジネスに転換することで、多くの人たちは食い付きます。
例えば、「漢字検定」、通称「漢検」。
これは最初、松下電器の社員が始めました。受験料や、教材などで、大幅な収益な見込めると考えたからです。
人は目に見えない資格や格付け、権威が大好きです。
「権威」のためならいくらでも金を払う。
そこをついたビジネスがこれです!
おわり
この他にも「空気(環境)を売る」「意思決定に介入する」「他人の財布を狙う」「高いものはいいものだ」「信者ビジネス」と言った「金儲けのレシピ」が紹介されています。
ご興味があれば、ぜひ手にとってみて下さい!