ソフトバンクといえば、孫正義さんです。
ソフトバンクは、スマートフォンはもちろん、インターネットや、固定電話、ロボットなど、我々のライフスタイルを豊かにするアイディアを数々打ち出した会社です。
アルバイトが嫌いな孫さん!
孫さんに関する逸話はたくさんあります。
中でも、カルフォルニア大学時代の話はとても有名です。
彼は、猛勉強をするために、わざわざ海外の大学に行きました。
ですので、時間という時間を全て、勉強に捧げます。
食事中も勉強し、睡眠は最小限に抑え、とにかくひたすら勉強をします。
そんな寸暇を惜しんで勉強していた孫さんですが、ある時から「お金」が必要になります。
孫さんは、時間を切り売りするアルバイトだけは、どうしてもしたくありませんでした。
そこで彼は、あることを考えるようになります。
「どうしたら、ひと月に100万円を稼げるだろう?」
それから彼は、毎日5分だけ、大金を稼ぐ方法について考えるようになります。
周りからは、「そんなことをしていては無駄だ」「さっさとバイトをすべきだ」などと言われますが、それでも孫さんは考え続けました。
3つの、アイディアの出し方
あーだ、こーだと、考えているうちに、孫さんは、発明法を3つに分類できることに気が付きます。
1つ目は、「問題解決法」です。日常で、不便だと感じていることを取り上げ、それについてひたすら考える方法です。
以前紹介したコリソン兄弟の「Stripe」がこれです。
2つ目は、「水平的思考法」です。これは、物事の逆を考えるという手法です。「携帯は四角いが、もし丸かったら……」といったように考えることです。
そして3つ目は、「強制統合法」です。これは、適当な二つの事柄を、無理やりくっ付けるという手法です。ジェームス W.ヤングさんが書かれた『アイディアのつくり方』という本でもこの手法が紹介されています。
そして、孫さんはまさに、この3つ目の手法を使うことで、大金を手に入れます。
彼が強制的にくっつけたものは、「声」と「翻訳」でした。
「音声付き自動翻訳機」です。
孫さんは、シャープにこれを売り込み、一億円を手にしたのです。
毎日5分だけ孫正義になろう!
ただこの話だけを聞くと、「ヘェ〜そうなんだぁ〜」で終わってしまいます。
しかし、重要なことは、彼が「毎日」それを続けたということです。
とにかく、5分でも「毎日」、それを必ず続けたこと。
そのことこそが、孫さんのすごいところです。
ゆえに、彼が発明したアイディアは、250以上にものぼったそうです。
「音声付き自動翻訳機」は、250個中の1つに過ぎなかったのです。
すごいように見える孫正義さんも、「どうしたら、たくさんのお金を得られるだろうか」といったように、我々と似たようなことを考えています。
孫さんもちゃんと人間なんです。
孫さんと我々の違いは、毎日5分を続けられる「継続力」と、自分のアイディアをシャープに売り込む「行動力」だけです。
たとえ全てを真似ることができなくても、何か一つは、彼から盗めるものがあるかも知れません。
とりあえず5分、そのことについて考えてみるのもいいかも知れませんね!