アメリカの映画監督に、クエンティン・タランティーノという人物がいます。
『ジャンゴ 繋がれざる者』『イングロリアス・バスターズ』『ワンス・アポン・ア・タイム』などが代表作です。
「鬼才」と呼ばれる所以
クエンティン・タラティーノの魅力は何と言ってもその「引き出し」の多さです。
スタイリッシュで強烈なバイオレンスな映画を作る人かと思いきや、マニアックだがユーモアのある台詞を吐くキャラが登場したりします。
コイツが軸になって物語が進んでいくんだろうな、と思っているところで、ポックリと死んだり。
脇役だと思ってたヤツが実は黒幕だったり。
暴力団のボスが同性愛者の集団にレイプされそうになったり。
ストーリーがどう進行していくのか、先の展開がまったく読めない。
他のハリウッド作品とは一味も二味違った作品を見せてくれる。
それが、クエンティン・タランティーノという監督です。
盗み聞きのプロフェッショナル
奇想天外、奇妙キテレツ、奇抜でエキセントリックな彼ですが。
もちろん、彼1人の脳みそが、そのような物語を作っているわけではありません。
彼をそのようなキテレツな存在にさせているのは、「盗み聞き」というスキルにあります。
彼には、多くの人々が普段、何気なく話している事柄をメモをする習慣があります。
友達と遊んでいる時、散歩をしている時、買い物に出かける時。
彼はいついかなる時も、ひたすら周りに耳に傾け、いろんな情報を収集します。
そして、「面白い!」「いいね!」と感じた事柄はすぐにメモをするようにしていたのです。
普通に生きていれば、普通の人間。現状の自分がひたすら未来永劫、続いていくだけです。
ですがもし、タランティーノのように、自分以外の人たちが話している内容に耳を傾けたら、ぼくたちは多くの引き出しを持つことができます。
イヤホンはおうちに!
現代は、テクノロジーの発展により、他人の生の声に耳を向けることが、逆に難しくなりました。
いろんな人たちが書くデジタルな文字や写真はたくさん目にすることができるようになりました。
しかし一方で、リアルで会う人たちの声や仕草、感情に耳を傾けることが苦手になってしまいました。
現代の多くの人々は、現実世界の多くの事柄を雑音だと考え、イヤホンで蓋をします。
しかし、そんな雑音の中にこそ、今までの雑な人生を変えてくれるヒントを与えてくれるものです。
最近では友達や恋人といる時も、ケータイやヘッドホンで、自分の世界へ閉じこもる人が増えています。
何かを作り出す必要がなくても、周りの生の声に耳を傾けるという習慣は、あなたに新しい世界を見せてくれます。
日々、自分をカスタマイズしてくれるのです。
ですので、そのための第一歩として、とりあえず、1日だけイヤホンを家に置いてから外に出てみてはいかがですか?
きっと新たな雑音が、あなたを待っているはずです!
ちなみに、ぼくは彼の作品で『イングロリアス・バスターズ』が一番好きです!
Netflixで観れるので、ぜひ!