【フレミング】遊び過ぎた男!

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イギリスの科学者、アレクサンダー・フレミングは、世界初の抗生物質「ペニシリン」を発見した人物です。

1945年にノーベル賞を受賞し、様々な伝染病に対する治療効果を発見しました。

(※左手を使った「フレミングの法則」で有名なのは、ジョン・フレミングです。アレクサンダーではなく、ジョンの方ですので、ご注意を!)

ペニシリンの凄さ

ペニシリンをはじめとする抗菌薬は、細菌の構造や増えていく仕組みの邪魔をし、効果を発揮します。

ペニシリンは中でも、細菌の細胞壁を壊します。

「人間」と「細菌」の大きな違いは、細胞壁を作るかどうかです。

「人間の細胞」には細胞壁がなく、「細菌の細胞」には細胞壁があります。

そのため、ペニシリンの「細胞壁を破壊する」という効果は、人の細胞には影響与えず、細菌のみを攻撃することができるのです。

細菌で遊びまくる男!

スコットランドの農家で生まれたフレミング。

彼は幼い時から頭が良く、ロンドンの名門大学、王立科学技術学院(現在のウェストミンスター大学)に入学し、優秀な成績を残します。その後、セイメント・メーリ病院で医者免許を取り、同大学で医科教授になります。

そんな彼の日課には、細菌を使って遊ぶというものでした。

細菌で文字を書いてみたり、絵を描いたり、自分の鼻水と混ぜてみたりしていました。

ただ、この遊びには高度な技術が必要です。

細菌の色や大きさなどをコントロールするには、適切な温度、湿度、栄養状態を完璧に把握してなければなりません。

彼はこんな高度な遊びを、ただ「楽しいから」というそれだけの理由で毎日行っていました。

そんなある日のことです。

フレミングは研究室の細菌サンプルを隔離せず、休暇に出てしまいます。

そして、フレミングが戻ると、そのサンプルにはカビが繁殖していました。

普通は、「カビ=ゴミ=失敗」と考えるものです。

しかし、フレミングはそこが違います。

彼は、サンプルを捨てるのではなく、何が起きているのかを確認しまくります。

そして、そのめちゃくちゃになったサンプル・カビが細菌を殺していることを発見するのです。

そうです。

これがペニシリンの発見です!



好きこそものの上手なれ!

中国の諺に、「知る人は好む人に勝てない。好む人は楽しむ人に勝てない」というものがあります。

また「努力は夢中に勝てない」という言葉もあります。

子供の時に好きで好きで仕方がなかったものはなんでしょうか?
ずっと前からやりたいと思っていたことはなんでしょうか?
休日に夢中になってやっていることはなんでしょうか?

たとえ有名人になれなくても、好きなこと、夢中になれることに早く出会い、それに人生の多くの時間を注げた人は幸せです。

仕事が苦ではなくなるのですから。

仕事の合間に自分がしていて楽しいと思えることはなんでしょうか?

それさえわかれば、我々とフレミングとの間に、差はほとんどありません!

さぁ、好きなものを探す旅に出ましょう!



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