フランスの小説家の1人に、オノレ・ド・バルザックという人がいます。
彼は、19世紀のフランスを代表する小説家で、アレクサンドル・ディマ(『三銃士』)や、ヴィクトル・ユーゴー(『レ・ミゼラブル』)と並ぶ偉大な小説家の1人です。
オノレ・ド・バルザックという男
『ゴリオ爺さん』で有名なバルザックは、フランスでとある2人の人物の子供として生まれます。
1人は、ナポレオン時代の官僚であった父。
そんな父と30歳以上離れた母。
この2人の間に生まれたのが、バルザックです。
15歳でパリに転居、中等教育の過程を終え、パリ大学法学部に入学します。
両親の反対を押し切って、20歳で作家志望を宣言し、文学修行を始めました。
しかし、多くの人たちの反対を押し切りスタートを切ったものの、なかなか名声を得られず、出版業に手を出しますが、倒産し、多額の借金を背負うことになるのです。
そんなバルザックが、段々と人々に認知されるようになったのは、30歳を超えてからのことでした。
「最後のふくろう党」や「結婚の生理学」、「あら皮」などで成功をおさめるのです。
頑張りすぎた男・バルザック
当時、原稿料は単語の数に応じて支払われることになっていました。
ですので、彼はひたすら執筆をするようになります。
1日のうち10時間は執筆にあて、時には、数日まったく眠らないといった日もありました。
また彼は自分の世界に没頭するために、周りが寝静まった午前1時に起き、朝食と大量のコーヒーを飲みながら、ひたすら作業をしていました。
彼の職場に、労働基準法はないのです。
そしてそんな彼の過酷な生活を可能にしてくれたのが、「コーヒー」でした。
彼は毎日、平均20杯ものコーヒーを飲む習慣があったそうです。
バルザックは、「コーヒーは私の人生の偉大な原動力だ。私はコーヒーの効果を全身で感じている」と言っています。
コーヒーは、過酷な生活を生き抜くために欠かせない存在であり、また、想像力を刺激するためにも、コーヒーは欠かせない存在だったのです。
思い込みこそが原動力
これまで多くの偉人たちは、健康には「害」とされるものを過剰に摂取してきました。
ウォーレン・バフェットは、コーラとハンバーガーが大好きです。
ビル・ゲイツも若い頃、十二本のコーラを毎日飲んでいたそうです。
アイシュタインも、考える時はいつもタバコを蒸していました。
もちろん、健康に良くないものを摂取すれば、死へ一歩ずつ近づいていきます。
現に、バルザックは糖尿により、51歳でこの世を去ってしまいます。
ですが、ぼくたちは、体の健康とともに、心の健康も考えなくてはならなくてはいけません。
本当に怖いのは、「死」ではなく、「幸せに死ねない」ことなのですから。
時に、体にとって悪いものが、心にとっては良いものだったりもします。
多くの人にとって、お酒やタバコがそれです。
所詮一度きりの人生です。今日死ぬかもしれません。
自分にとってガソリンとなる食べ物や飲みものがあると、なんでもできる気がします!
さぁ、今日から何を過剰に摂取しましょうか!