いくら努力しても成果が現れない。
いくら尽くしても伝わらない。
営業は何回断られたら諦める?
アメリカのマーケティングリサーチ会社のダートネル(Dartnell)は、営業マンは一般的に何回断られたらあきらめるのかを調査しました。
すると、1度断わられただけでその顧客を諦めてしまう人が、48%にも上りました。
2度の人は25%、3度の人は15%。
3度断られても諦めなかった人は、わずか12%に過ぎなかったそうです。
そして、その12%の営業マンが、売上全体の80%以上を占めていることもわかりました。
平均の法則
12%の営業マンと、他の人たちの違いはなんだったのでしょうか。
それは、「平均の法則」を知っているかどうかです。
これは「同じ条件で同じことを繰り返せば一定の成果がでる」という考え方です。
例えば、自分の営業成績を数値化してみるのです。
すると、平均「10回に一回」は取引が成立することがわかったとします。
この時、平均の法則ではこのように考えます。
「10回に一回断られということは、一回あたりの取引で、10分の1の利益を得ていることになる」
失敗するたびに目標に一歩近づいてる。
10回も断られないといけない、と考えるのはなく、一回ずつ稼ると考えることで、たとえ断れても、モチベーションを高めることができるのです。
誠意には断れない!
それともう一つ、12%の営業マンたちは、表向きに変化がなくても、チャレンジするたびに内面は変化していることを知っています。
人は、一度断ってしまうと、一貫性を保とうと、自分の考えを簡単に変えようとしません。
しかし、相手が、誠意をもって、何度も何度も自分のところに尋ねてくると、相手はある日突然、態度を変える時がきます。
何度フラれたとしても、純粋に、誠意をもち、正々堂々何度も告白してくる人物を何度もフルことは、難しいです。
「娘さんをください」と何度も頭を下げれば、お義父さんもいずれ「生意気なやつ」から「根性のあるやつ」へと考え方を変える…………はずです。
ただ、問題は、その内面の変化が外面に出てくるまでの時間に個人差があるということです。
その瞬間まで待ち続けることができるかどうか。
それがその人を決めます。
できるまでやればできる!
1997年から2000年にかけて絶大なヒットをした、『ハリーポッター』シリーズは、初めて出版されるまで、12の出版社から断れました。
一億部以上も売れた『こころのチキンスープ』は、33の出版社から断られます。
ルイス・ラムーアという小説家は、最初の原稿が350回ボツになりました。
断れ続けても諦めない。
理解されなくても絶望しない。
無礼を受けても親切を忘れない。
愛が伝わらなくても恨んではいけない。
成果があがらなくても放棄してはいけない。
あらゆる可能性を試しても、まだ可能性は残っているかもしれません。
人は諦めない限り失敗しないのです。
アメリカでは、有能な弁護士に「レインメーカー」というあだ名をつけます。
「雨のように多くの金銭を稼ぐ」という意味です。
ただこれは元々、日照りで農作物の収穫が危うくなった時に、雨を降らせる職業の人、「レインメイカー」が元々の始まりです。
そして中でも、アメリカインディアンの雨乞い師は「必ず雨を降らせる」「一度も失敗したことがない」と言われていました。
これは昔話ではありません。事実です。
なぜそんなことが可能だったのか。
それは、彼が必勝法を知っていたからです。
「一度祈り始めたら、雨が降るまでやめない」
泥臭く、成功するまで続けていれば、いつか成功する、そう言ったものが多いのは事実です。
この雨乞いのように、周りの人々は、成功したその瞬間、そこだけしか見ません。
ですので、周りの目など気にせず、どんどん前へ行っちゃいましょう!
「遅れることを恐れず、途中でやめることを恐れよ」(中国の諺)