【自己】『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』 ——人類は、ハックされつつある!

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テクノロジーが発達するこれからの世界。

私たちの自由意志は確保できるのでしょうか?

自分で考え、選んでるつもりでも、実はその意思決定がテクノロジーによってハックされているからもしれません。

ハックされた人類

私たちの自由意志がテクノロジーによって、ハッキングをされつつある理由として、3つの要素が大きく関係しています。

それは、「生物学知識」「データ」「演算能力」です。

現代のテクノロジーは、脳や身体を動かす理解が進み(生物学知識)、たくさん「データ」が溢れ、そのデータから瞬時にメカニズムを読み取る能力が高まっています(演算能力)。

そのため、この3つの要素を掛け合わせることで、人間の意思決定をハックすることが可能になるのです。

世界の危機と、仲間割れ

環境問題だけでなく、AIやバイオテクノロジーは、人間のあり方そのものを変えようとしています。

そして、核兵器をはじめとした、戦争兵器。

これらの問題はもはや、一国レベルではどうすることもできない段階まできています。

しかし、かたや各国の政治や政策は、「自国ファースト」となっています。

強大な敵を前にして、「お前やれよ!」「いや!私は絶対、いや!」と、コミュニティは、どんどん分断化してきています。

このような現状に、私たちは、どのように対処すべきなのでしょうか?

心と脳

そこで重要になるのが、「心」です。

「10%しか活動していない」といわれる脳の分野、脳科学は、スキャナーなどのテクノロジーによって、飛躍的に解明されています。

しかし、「心」に対するテクノロジーの理解は、まだまだです。

大勢の人が、「脳と心」を混同しがちです。

しかし、両者はまったく異なります。

「脳」は、ニューロンとシナプスと生物学物質の、物質的なネットワークです。

一方、「心」は、快感や痛み、喜びや悲しみ、愛や憎しみといった、主観的に経験です。

瞑想などにより、「心」と向き合うことで、私たちは自分と向き合い、客観的に「自分とは何者なのか」を知ることができるのです。

おわり

自分は何が好きで、何を嬉しいと感じ、何に対して悲しさを覚え、そして、何に熱狂的で、何を成し遂げたいのか。

「自由な意思決定」をするには、それらを知っておく必要があります。

それが「自己理解」であり、「心」を理解することです。

本書の著者、ハラリさんは、「あくまで自分のケースでは」と前置きをしつつ、瞑想を強く薦めています。

世界最古の瞑想として、四大文明の一つ、インダス文明の遺跡・モヘンジョダロから、座して瞑想 しているような人が刻まれた印章が発見されています。

進化し続ける時の流れとは逆に、あえて、古代から伝わる「瞑想」に、私たちはもっとフォーカスすべきなのかもしれません。

21 Lessons ; 21世紀の人類のための21の思考 (河出文庫)
私たちはどこにいるのか。そして、どう生きるべきか――。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』で全世界に衝撃をあたえた新たなる知の巨人による、人類の「現在」を考えるための21の問い。待望の文庫化。

ボーナストリビア:「忙しい」の「忙」の成り立ち

よくビジネス書や自己啓発書には、「「忙しい」という言葉は、自分にも相手にも毒である」ということが書かれています。

「忙しい」という言葉は、自分の心に余裕がないことを、自分で確定させることになるからです。

そもそも、「忙しい」の「忙」を分解すると、「心を亡くす」と書きます。

「忙しい」状態とは、自分の「心」を見失っている状態を指すのです。

どんな状況においても、その状況を解釈するのは、いつだって自分自身です。

現実をどう解釈するかで、人生は決まります。

自分から「忙しい忙しい」をアピールこと。

この行為は、自分の心を亡くすだけでなく、相手に、「被害者ヅラがしたいだけのかまってちゃん」、「仕事のコントロールができない、仕事ができない人」、というレッテルが貼られてしまいます。

話は少し変わりますが、私の好きな漫画に『宇宙兄弟』という作品があります。

本作品で登場するあるエピソードに「一切れのケーキ」というお話があります。

そこで登場するのが「It’s a piece of cake」という言葉です。

意味は「楽勝だよ!」です。

これからみなさんも、何かしら危機や崖っぷちに立たされることがあるかもしれません。

しかし、いつだって、その状況を解釈するのは、「自分自身」であるということを忘れないでください。

It’s a piece of cake!

ぜひ、皆さんも使ってみてください!

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