業務ソフトウェアの弥生が行った、20〜30代の男女400人を対象に「ズボラに関する意識調査」では、約6割(58.0%)が「自分をズボラだと思う」と答えました。
この統計によれば、日本人の6割が「ズボラ」だと言うことです。
「有言不実行」「食言」「約束不履行」。
人をこのような状態になってしまう原因として、「エメットの法則」と言うものが考えられます。
エメットの法則とは?
エメットの法則は、リタ・エメットによって提唱された法則です。
リタは、「仕事を先延ばしにすることは、片付けることよりも倍の時間とエネルギーを要する」という法則を提示しました。
そしてそのような行為には、二つの原因が考えられます。
一つは、「タスクを行うことへの不安によって、多くの時間とエネルギーを消費する」からです。
タスクを後回しにするほど、頭の中でそのことがチラつき、脳の容量がどんどんなくなってしまう。
結果、脳の疲労が一層増し、手をつける気が起きなくなるのです。
そしてもう一つは、「完璧主義である」からです。
タスクを完璧にしようと思うあまり、その時の気分や、時間、頭の疲れなどを気にしてしまい、結果、何もしなくなる、という訳です。
集中力を倍増させる方法
何か行動を起こす時、脳のやる気さえあれば、大抵の問題は解決します。
そして、脳のやる気スイッチは意外と簡単に押すことができるのです。
その方法は、「頭頂部に集中する」というものです。
30秒間、意識を頭頂部に集中すると、脳をフルパワーでタスクを取り組めるようになります。
30秒間意識を集中する方法としては、頭の上に何かモノを置くというのがおすすめです。
モノはなんでも構いません。ミカンでもティッシュでも、スマホでも。
とにかく、頭の上に何かをおいたら、それを落とさないように集中してみてください。
すると、集中力がアップした気がします。
またこの時に、一休さんのポーズで目を瞑ってやるのもおすすめです。
人間は本来集中力がない!
人はそもそも、集中できないように作られています。
意識が多方面に分散していないと、生き残れなかったからです。いつ他の動物に命を狙われるかわからない状況で、集中力ほど邪魔なモノはないのです。
ですので、「集中力がない」と感じることは、本来、当然のことなのです。
しかし、そんな人類も、命を狙われている時や、慎重に行動しなくてはならない時は、集中します。
そしてその状態を人為的に作り出す方法が、「頭頂部に集中する」というものです。
完璧主義ではなく、改善主義に!
Facebookのザッカーバーグは、「完璧にこだわりすぎると、行動を起こすまでのハードルが上がり、結局やらなくなる。完璧ではなく、まずは終わらせることを意識しよう」と言っています。
自分の主義、主張を変えるには、意識を変えるしかありません。
そこで、完璧主義者が変えるべき意識は、「完璧なものが良いものではない」ということです。
例えば、マクドナルのハンバーガーや、日清のカップラーメンなどがその例です。
日本一美味しいわけではありません。しかし、それらの商品が日本一食べられている商品です。
文章を書くときも同じです。最初から完璧なモノを作ろうとするよりも、何度も推敲を重ねた方が良い文章をかけます。
社会においては、時に、完璧よりも「速さ」や「値段」「失敗」などが重要なこともあります。
そして、その商品の重要な要素がなんであるかは、作って見るまでわからないものです。
ですので、まずは、試作品を作ること。
「完璧なモノを作ろう」と意気込むのではなく、「実験しよう!」といった軽い気持ちで取り組むことが大切なのです。
みなさんは今日、何を実験しますか?
(参考文献)