前回の記事では、太陽光発電でお金を儲ける仕組みについて紹介しました。
今回は、なぜ太陽光発がオススメなのかを紹介します。
年々価値が下がってるのでは?
下記の経済産業省の太陽光発電の買収価格をご覧ください。
2012年度の買取価格(10kW以上)が「40円+税」であったのに対し、2021年度の価格は「12円+税」になっています。
これをみると、「太陽光発電の買収価格は年々下がっていて、利益が見込めない」と思われるかもしれません。
しかし、これに対する心配は不要です。
なぜなら、買収価格とは反比例に、太陽光パネルなどの資材が安くなり、より安い資金で発電所を作ることが可能になっているからです。
太陽光発で最初に注目を受けていた時には、「1kwあたり370万円」もしました。しかし、2016年には「1kwあたり36万円」までになりました。
約10分の1の値段で買えるようになったのです。
これから技術進歩が進めば、さらにどんどん安くなっていきます。また、ただ安くなるだけではありません。発電効率や耐久性も上がります。
そうなれば、買収価格が下がっても、収益としてはほとんど変わりません。
利回りが10%前後(10.5〜9.5%)の案件があれば、投資として十分に利益が見込めます!
ただ、販売会社によっては、その数字を算出するまでの行程が違かったりするので、そのあたりの知識を相談できるプロの第三者がいると良いです。
収益モデルが一定!
それでも、以下に三つの太陽光発電投資のメリットを紹介していこうと思います。
1つ目は「収益モデルの安定」です!
景気などの不確定要素に左右される株式や投資信託、空室などに左右さえれる不動産投資。
このように、投資というものは一般的に、収益モデルが二転三転します。
しかし、「太陽光発電」は違います。
なぜなら、太陽光発電の場合、収益が決まるのが「年間の日射量」だからです。
その地点の年間の日射量は、 NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が出しているデータで、ほぼ正確に計測できます。
初期投資が安い!
2つ目のメリットは、「初期投資が比較的安い」ことです!
太陽光発電は、導入する規模によって、種類が分かれています。
種類としては、「低圧(発電量 50キロワット未満)」「高圧( 50キロワット以上、 2000キロワット未満)」「特高( 2000キロワット以上)」の 3種類があります。
導入する規模が大きくなるにつれ、「低圧」から「特高」へ変わります。
一般的な人が投資するの「低圧」のタイプになります。
なぜなら所有することが簡単だからです。
例えば「高圧」にすると、「電気主任技術者をつけないといけない」などという制約が出てきます。
一方、「低圧」は規模が小さいので、そのような制約はありません。
「低圧」の場合、 投資金額は2000 ~ 2500万円ほどになります。
大体、区分マンションの投資価格と同じくらいです。
また、太陽光発電所を建てる土地には、融資がつきません。
発電設備は、信販会社でローンを組みます。
ですので、土地さえ購入すれば、所有することが可能になるのです。
「土地を買う」といわれると、何だか大変なことに感じられるかもしれません。
また太陽光発電所を建てる土地の場合、「駅近」や「近くにスーパーがある」などといった立地などについて考える必要がありません。
大切なのは、その地点の「日当たり」です。
ですので、「土地を買う」といっても、たいてい誰も見向きのしないような「土地」となり、価格も100万円程度から購入することができます。
以上の諸々を考え、土地の購入資金と導入資金で、大体2600万円ほどの資金で投資を始めることができるのです!
メンテが楽ちん
3つ目のメリットは、「メンテナンスが楽」という点です。
例えば、不動産投資の場合、10年から20年ほど持っていると、けっこうな修繕費がかかります。
また、鉄筋コンクリートなどの場合は、修繕だけで数百万円ということも多々あります。
さらには、住民からのクレーム対策や、水漏れなどのトラブル、草刈りなどといったメンテが必要です。
一方、太陽光発電のメンテは、不動産よりもはるかに楽です。
不動産でいう「管理会社」である、「メンテナンス会社」に頼めば、メンテナンス関連の全てを行ってくれます。
月 1万円、年間 12万円程度で丸投げできます。
「掃除をしなくては良い!」というのは、私たちが子供時から、ずっと聞きたかった一言なのではないでしょうか。
故障リスク
ただメリットばかりではありません。
デメリットもあります。 ここでは3つほど紹介します。
1つ目は、「故障」です。
故障すると、その間は売電収入が止まってしまいます。
ただ、万が一、故障しても保険があります。
また、保険によって「新しい機材」が導入されたりするので、逆に「故障ウェルカム!」と言えるかもしれません。
現在、火災保険と損害保険の両方に入っても、年間で 10万円くらいで、信販会社によっては、一定期間の保険が自動付与されていることもあります。
ので、故障のリスクを気にする必要は、ほとんどありません。
良質な案件がない!
2つ目は「良質な案件が限定されている」という点です。
素人から見れば、案件がめっちゃあるように見えます。
しかし、プロの眼からすれば、「良質な案件」は本当に限られているそうです。
また、本当に良い案件は、そもそも外販されません。
良質なものを掴むのが難しいというのが、やはり「投資」です。
ですので、不動産投資の時と同様に、信頼できるプロのパートナーを見つけることが近道と言えるかもしれません。
これは、3つ目のリスクに対しても言えます。
詐欺
3つ目は「詐欺」です。
「詐欺まがいの案件」です。 業界として、だいぶ正常化されてきてはいるものの、「これはないだろう」と思えるようなひどい案件は、いまだに散見されます。
例えば、「連系予定日:未定」です。
電力会社が、発電した電力を買い取る開始日を「連系日」といいます。
低圧太陽光発電所の場合、概要書で「連系予定日」という欄があるので、そこを確認してみてください。
「連系予定日」が半年以上先、もしくは「未定」の場合、要注意です!
そもそも電力会社との交渉が未成立の可能性もあります。
また、ネット広告や電話営業も危険です。
そもそも優良な案件は、人伝手や仲間内で売れてしまうことがほとんど、ということを理解する必要があります。
ですので、不動産投資と同様、良い仲間を作り、信頼できるプロと組むことが何よりも大事です!
おまけ:避けるべき南北!
太陽光発電所を購入する場所で、北海道、東北、九州は避けるべきです。
というのも、これらの地域の一部の発電所は「発電をしても、万が一の場合は買い取りません」という制約があるからです。
はじめて投資をする場合は、今のところ制約のない関東、関西、中部などがオススメです。
しかも、電力会社が固定価格で 20年間、電力を買い取ってくれます。
これほど予測の立てやすいビジネスは、他にないでしょう!
(参考文献)