【ブラックマーケティング】「女性=子育て」という社会的通念は、洗脳ではなく、脳の仕組みに関係している

スポンサーリンク

今回は、中野信子さんと、鳥山正博さんが書かれた『ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単に騙される』から、「『女性=子育て』は社会的な刷り込みだけが原因ではない」と話題をピックアップします。

なぜ女性の方が子育てに関心を持つのか?

一般的に、子供の教育に熱心なのは、父親よりも母親であることが多いです。これは性による役割分担が、社会的に刷り込まれてきたから、という理由が大きいと考えられます。

しかし、社会情勢が変化した現代では、その限りではありません。多くの職場では、男性・女性の垣根なく、誰しもが働けるようになりました。

ただそれでも、依然として、子供の教育にコミットしているのは、お母さんです。

以上のことを考えると、女性の方が子供に対し、教育熱心なのには、社会的な刷り込みの他に、何か原因があるのではないでしょうか?

女性は「セロトニン」が少ない!

そこで考えられる原因の一つに、「セロトニン」があげられます。

米国科学アカデミーの『 PNAS( Proceedings of the National Academy of Sciences)』という学術誌に発表された論文( Nishizawa. S他)によれば、「セロトニンを合成する能力は、男性のほうが女性よりも五二%ほど高い」という実験結果が示されています。

セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、リラックス・安心感・幸福感をもたらす神経伝達物質です。

このセロトニンが少ないということは、より不安を感じやすいということです。

まだ幼いうちに我が子に習い事をさせたがるのは、我が子が取り残されることへの「不安」、と無関係ではないでしょう。

セロトニンと月経

さらに、女性には、月経周期があります。

約一ヶ月間に一週間程度の月経期間があり、その期間は、女性ホルモン(エストロゲン)の数値が下がります。

そして、脳内のセロトニンの量と、エストロゲンの量は、連動していることわかっています。

ので、月経前にイライラしたり、泣きたいような気分になったり、普段は口にしないようなことを言ったりするのは、「幸せホルモン」であるセロトニンの合成量が減っていることが原因です。 

女性によっては生理前に甘いものが欲しくなることがあります。

これは、糖分を摂取すると一般的にセロトニンの分泌が促されるためで、ホッとする感覚を求めの行動だと考えられます。

おわり

以上のように、「セロトニンが低い」、つまり「不安を感じやすい」というのが女性の特徴です。

モテる男の特徴として「やさしい」があげられるのは、そのためかもしれません。

人にはそれぞれ向き不向き、関心ごとと無関心ごとがあります。

それぞれが、それぞれの弱いところを支え合える世の中が築けるといいですね。

おまけトピック:浮気は遺伝子で決まる!

実は、浮気に走りやすい人は、「ロング・アリル」という遺伝子を持っている確率が高いことがわかっています。

日本で、この遺伝子を持っている人の割合は少ないらしく、100人に1人ほどしかいません。

また、デンマーク、スウェーデン、スペイン、フィンランドといったヨーロッパにおけるデータでは、一番多いのが「スペイン」で18%でした。

この遺伝子型は「新奇探索性の高さ」をもたらすものだそうです。

そのため、大航海時代の扉を開き、性的な対象に対して情熱的に振る舞うスペイン人の国民性を説明する要因として納得できるのではないでしょうか。

ちなみに、デンマークは14%、スウェーデンでは16%でした。そして、面白いのは、フィンランドで6%と低かったことです。これは、フィンランドに住む民族のフィン人のルーツが北東アジア系の人種だったことに由来するのかもしれません。

また、新しいことにチャレンジせず、安定と安全を第一に考えている国民が多い日本は、「浮気遺伝子」を持っている人が少ないことの、証明になるのかもしれませんね(笑)。

https://amzn.to/3KWilbK



スポンサーリンク