国民から効率的に、バレずに、確実にお金を取る、「奴隷システム」があみだされたのは、1694年のイングランド銀行(イギリス)が最初とされています。
国がお金が必要になったらどいう行動をとるか。
それは基本的に、「お金を作る」か「お金を調達する」のどちらかです。
アテネの歴史が語るように、これまで、悪貨を作って、通貨が衰退する歴史を繰り返してきた。
そこでもっと効率よくお金を集める方法として考えられたのが「お金の奴隷システム」です。
日本銀行も、FED(アメリカの中央銀行)も、このイングランド銀行が作ったシステムを基に、似たようなシステムを構築しています。
では、この「奴隷システム」とはどのようなものなのでしょうか。以下に詳しく記していこうと思います。
まず、システムの中心にいるのは「政府」です。
政府は「公共事業」「社会保障」「文教・科学振興」などでお金を使います。
このお金は、我々の「税金」で賄われています。
しかし、「税金」だけでは足りません。
そこで政府は、銀行に借金をします。「国債」です。
こうして政府は、お金を捻出しているのです。
一方で、「国債」を買った銀行は次に、日銀に売ってお金に替えます。
では、日銀は、「国債」を買うお金をどうするのか。
そうです。プリンターの「一万円」ボタンを連打するだけです。(一万円の原価は20円程度だそうです)
日銀は「お金を作れる」という特権を持っています。
日銀の口座には、お金など入っていません。必要になるたびに、「一万円」ボタンをポチりまくっているのです。
以上のように、政府は、銀行を通して、日銀に借金しているわけですから、お金を返済しないといけません。
でも、返済は愚か、利息を払うのがやっとなのが現状です。
そこで登場するのが「源泉徴収」です。
源泉徴収とは、会社員から自動的に吸い上げる「税金」のシステムです。
この源泉徴収のお金は、「国債の利息」を返済するために消えているのが現状です。
というわけで、よく言う「金融緩和」の全貌はこんな感じです。
「政府」が「日銀」にお金を刷ってもらう
↓
「日銀」は代わりに利息をもらう
↓
「政府」は、税金をあげて利息を払う
これが税金を上げられ続けてきた仕組みです。
そして、このシステムの凄いところは、調べると仕組みのほとんどがわかるということです。ただし、非常にわかりにくくなっているのがポイントです。
「税金」をただ上げると、選挙に勝てないため、「バンバンお金を刷ります」という、聞こえのいい言葉に置き換えます。
こうすることで、インフレを進め、お金の価値を下げ、国民の財布からお金を抜き取っているのです。つまり、「インフレ税」です。
頑張って働いても、給料から源泉徴収され、銀行に預けても利子はわずか。預けたままでも価値は下がる。
一方、物価は上がり続け、ローンがあり会社はやめられない。借金や投資は怖くては無理。
これが「奴隷システム」です。
(追伸〜誰が持っているかわからない、日銀の株〜)
日銀は株式会社のように、株を発行しています。
ですが、「株式会社ではなく、また株主総会でもない」と「日本銀行法」に明記されています。
また誰が株を持っているか、わからないのもミステリアスです。
(追伸2〜源泉徴収の歴史〜)
ナポレオン戦争で、フランスに勝ったイギリスが作ったシステム。
戦費調達によって発行した公債を返済するために、国民から税金を集めるために導入した。
本日の名言
「かりにある国がいちばんいい政治をやっているのであれば、代わってその国に政治をやってもらう。そして税金の一部をロイヤリティーとして支払う。それでも国費が三分の一になったら、国民は得である。われわれ経営者はそれをやっている」
—— 松下幸之助