自分のとる行動の理由を「好きだから」と理由づけることはよくあります。
好きだからテレビを見るし、好きだからスマホを触りたくなると。
しかし、果たしてそれは真実なのでしょうか?
「好き」は麻薬!
人はやるべきことをそっちのけで、「好きだから」と言いながら、反対の行動をよくとってしまいます。
しかし、もし本当にその行為が好きで、やむをえずとってしまった行為だとするなら、人は
「テレビ見ちゃった」
「漫画読んじゃった」
「夜更かししちゃった」
などと後悔の念を抱かないはずです。
あなたが「好きだから」という理由で、よくとる行動は、実際そこまで好きではありません。
「好きなつもり」になっているだけなのです。
「好き」という感情は「情動」が原因!
あなたが何か感情を心に抱くとき、それは何もないところかいきなり生まれるわけではありません。
感情は「情動」よってもたらされるものなのです。
情動とは、
「心臓がドキドキする」
「呼吸が浅くなる」
「冷や汗が出る」
「鳥肌が立つ」
といった体の反応のことです。
情動よって脳が「今の体の状態」を判断し、それから「感情」として、人に認識させるのです。
例えば、大勢の知らない人の前でスピーチをしなくてはならないとき、人は動悸という情動を起こします。
つまり、心臓がバックンバックンするわけです。
このドキドキから、脳は「今、自分は緊張している」と認識します。
そして「緊張」という感情を持つようになるのです。
「理由づけ」は「逃げ」である
特に、あなたがとってしまった行為に「好きだから」という感情を理由づけにしている場合、多くは「逃げ」です。
「テレビが好きだから見てしまった」のではありません。
「寝るのが好きだから二度寝をした」のではありません。
また、このように、脳が自分の行動を直感的に判断し、後で理由づけする仕組みを「直感優先原理」と言います。
この直感優先原理は、あなたが悪習慣を身につけるのに非常に大きな役目を果たしています。
今まで「直感優先原理」で、片づけてしまっていたことはありませんか?
今一度、自分の振り返ってみてはいかがでしょうか。