「ここは今から倫理です。」2巻のグッときたシーンについてまとめていきたいと思います。
本当に考えさせられる漫画です。
読むたびに新しい気づきがあります。
「10年後の自分が、またこの漫画を読んでどう感じるか」とても楽しみです。
ここは今から倫理です。 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
とても とても美しいですよ…
絶えず鏡に身を映し
美しければ それに相応しい者になるように
醜ければ 教養によってその醜い姿を隠すように
——ソクラテスより
「好きの反対は無視である」なんて言いますが
人がもっとも恐れているものは無視なのかもしれません。
人は誰からも、認められたいし、好かれたい生き物です。
自分よりも可愛い人を見れば憧れるし、
自分よりもいい点数をとってる人は自分よりも優れいているように見えてしまう。
だが絶えず、その人を見続けていると、意外とそんなにすごい人でなかったりもする。
自分より可愛い人は、自分よりも語彙力が少ないかもしれない。
自分よりもいい点数を取る人は、自分よりも太っているかもしれない。
自分のことは自分が一番わかっているつもりでも、実際はわかっていないものです。
誰か自分を客観的に見てくれる、鏡のような存在が近くにいてくれたら嬉しいですね。
「悩む」こと、好きですか?
悩まぬ豚より 悩めるソクラテスであれ
——J・S・ミル
昔、こんなことを言う数学者がいました。
「人間とロボットの違いは、迷ったまま前に進めるかどうかの違いである。」
僕はこの言葉が大好きです。
悩みのない人はいないでしょう。
「受験勉強が辛い」
「上司がうるさい」
「今晩のおかず何にしよう」
悩みは人それぞれで、その大きさもまちまちです。
人は皆違うものです。
他人から「そんなの気にすんなよ」「気にするだけ無駄だよ」と言われたところで、そんなのは自分次第です。
誰かのソクラテスではなく、自分にとってのソクラテスになりたいですね。
あなたは何の役を演じていますか?
記憶しておきなさい
君はこの世界という演劇の一人の役者であると
君の役割はただひとつ 与えられた役を見事演じること
——エピクテトスより
小学生の頃、当時通っていた剣道のクラブチームの先生が、いつもこんなことを言っていました。
「人によって態度を変えるな。どんな先生とやるときも必ず全力でかかっていきなさい」
師範は顔だけじゃなく、師範の口から発せられる一音一音もめちゃくちゃ怖かったので、元気よく「はい」と返事をしていました。
しかし、これはよく考えれば、無理な相談です。
怖い先生の時は、いつも以上に声を出して全力でかかっていきますが、優しい先生の時は、バレないように手を抜きます。
その日を乗り切るために、生きていくために、これは必要なことです。
「人は簡単に死なないから大丈夫だ!」と大声で怒鳴られても、それはそれです。
誰に対して同じように振る舞える人間なんてこのようの中にはいるはずがありません。
ですが、誰に対しても同じように振る舞おうとする「努力」を怠ることもまた、人間として、ダメなことではないかと最近考えるようになった。
人は皆平等であり、等しく人間である。
「差別だと叫び!」ながら、区別をする人間にはなりたいくないなー、と思いました。