今年、最も大きな成長をさせてくれた一冊を教えてと言われたら、この一冊をあげます。
毎朝5時に起きて、このゼロ秒思考に書かれていることを実行し、はや3ヶ月が経ちました。
「紙に自分の考えを書く」
たったこれだけのこと。
だが実際にこれをやっている人は少ない。
「頭が良くなる世界一シンプルなトレーニング」という副題があるように、この本に書かれているトレーニング方法はとにかくシンプルです。
今回はそのやり方を紹介しようと思います。
「沈黙思考」と「話す」だけではダメ
沈黙思考という言葉があります。
頭の中で、ひたすら考えを巡らすやり方です。
ああでもないこうでもないと考えるだけで思考が進むことはあまりありません。
多くの場合、時間を消費するだけです。
一方で何かを思いついたらすぐに話す人がいます。
なんでも全部話してしまう。
確かに、これは話しながら何か新しいことを思いつくかもしれません。しかし、紙の比ではない。
紙は思考を深めやすいという利点があります。
書いたものが文字として、具体的に残るから、仮説をさらに深めていくことができるのです。
紙に思ったことを全て書き出す。
そうすることで、同じところを何回も回り続けることがなく、次へ次へと、どんどん思考を深めていくことができます。
本当にゼロ秒で思考できるの?
「人はゼロ秒で思考できる」
本書にはこう書かれています。
しかし、実際にゼロ秒で何もかも決断できるかと言われたら、首を縦に縦に振るのは難しい。
「息子と娘が誘拐された。一人しか助けられない。①娘 ②息子 取り戻す?」
ハンターハンターという漫画に出てくる質問だが、このような問題にゼロ秒で思考できるようにはもう少しトレーニングが必要だと思います。
ただ、簡単な物事に対する決断のスピードは格段に早くなってることは確かです。
例えば「友達作りの悩み」というテーマで自分の頭にあるものを書き出したとする。
——友達は本当に必要なのか?
——結局、近しい親友が一人か二人いればそれでいいのではないか?
——人脈が大切だというが、本当にそうだろうか?
——本当に大切なのは成功者との人脈なのではないか?
とまぁ、アイディアを書き出したら枚挙にいとまがないのですが、以上のように書き出してみると、「友達作りの悩み」という問題に陥ったとき、迅座に対処できます。
ちなみに、僕の場合は、「本当に必要な友達だけを大切にする」というのが今出ている結論です。
友達100人作ったところで、10年後にも友達であり続けるのは、その中の5人くらいしかいないと思ったからです。
そのため、大学での対人関係は広く浅くを心がけています。
具体的には「学校ではよく話すが、飲みには行かない」と言った具合です。
上記のように、毎日自分の考えをまとめるトレーニングをしていると、すぐに決断できるようになるのは確かです。
ただなんでもかんでも、無駄を省き合理的であろうとすることもまた違います。
無駄を楽しむのも人生である。
具体的なやり方
ここからはゼロ秒思考の具体的なやり方を説明します。
と言っても簡単です。3ステップです。
1 A4用紙を横向きに使う
2 左上に何についてなのか、見出しを書く
3 その見出しに対して、自分なりの考え方を4つ書き出す
所々、詳しいことは本書を実際に読んでいただきたいのですが、正直やり方はどうでもいいです。
とにかく「紙に、自分の考えを書く」ということが大切です。
よく「人に話せば楽になる」なんて言ったりもしますが、あれは意外と的をいています。
人に話すためには、「言語化」しないといけない。
「言語化」するには、頭を整理しないといけない。
だから楽になる。と言った原理です。
ですから、人から悩み事を受けた時は、何かアドバイスをしようとするのではなく、「聞くに徹する」ことが重要なのかもしれません。
「助言」という名の「お節介」はむしろ邪魔です。
閑話休題
言語化するという面でさらに強力なのが紙に書くことである、というのは、最初の章で解説した通りです。
僕の場合は、
毎朝、見出しを10個作り、それについて自分の書きたいように書いています。(最低4つ以上は書くようにしている)
特に重要なのが、「書きたいように書く」という点で、とにかく思いついたまま書き出してみることが何よりも重要です。
どうせ誰も見ないのだから、思いっきり書いちゃいましょう。
ストレス発散にも一役を担ってくれます。
「見出し」についてはなんでも構いません。
「会社いきたいくない」「上司うざい」「眠い」「早く金曜日になるにはどうしたらいいか」
などなど、とにかくなんでもいいです。
そしてその書いた見出しに全力で、自分のアイディアと出してみてください。
スッキリしたり、新しい発見をしたり、結構、楽しかったりします。
兎にも角にも、やってみてください。
人生が楽になります。
まとめ
紙にアイディアを書き出すことの大切さは他の本にもたくさん書かれています。
例えば「非常識な成功法則」という本にも似たようなことが書かれています。
突然ですが、ここで一つ実験をしましょう。
「今あなたの周りに赤い物はいくつありますか?」
10秒間だけ、全力周りをキョロキョロしてみてください。
そして数も覚えておいてください。
では次に。
「黄色い物はいくつありますか?」
また同じく全力で探し、数を数えてください。
いかがでしたか?
結論から申し上げますと、この実験において、赤いものと黄色い物のそれぞれの数はどうでもいいです。
大切なことは、「脳は知りたい情報をだけを迅座に取り入れる」という特徴を知って欲しかったのです。
最近、覚えた新しい言葉が、テレビや新聞などでよく見かけるような経験をしたことがあるでしょう。
最近腰が痛くなったから、新しいマットレスを探していたら、たまたま新聞で見つけた広告に運命を感じ、注文していることもあるでしょう。
我々は知りたいことだけを知り、それ以外のことは排除するように作られた生き物です。
脳はあまりに優秀すぎるため、ある程度制御をかけることが必要なのです。
このような脳の働きによく適してるのが、「紙に書くことだ」と、『非常識な成功法則』という本には書かれていました。
脳に印象づけることさえできれば、あとは自動で脳がその情報をピックアップしてくれる、と「神メンタル『心が強い人』の人生は思い通り」という本にも書かれています。
あなたも身につけませんか「神メンタル」いや、「紙メンタル」を。
たくさん騙されてきたので、あまり使いたくない言葉ですが、あえて言います。
「騙されたと思って、やってみてください」
ありがとうございました。