[ひと息読書]「LIMITLESS 超高速——人生を変える「学び」の授業」

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どのネジを回せるか知ってること 9999ドル

僕が名言を調べるのが好きになった一冊です。

本書には、数多くの偉人たちの言葉や、著者自身の名言が、たくさん登場します。

今回はそんな中で特に僕が印象に残った三つを紹介していきたい。

あらすじ

本書は「人生を変える学び方」をテーマに、学習について我々の考え方を180度かえてくれます。

幼稚園の頃、著者のジム・クウィックは椅子から転げ落ち、ラジェンダーに頭をぶつけてしまいます。すぐさま病院に運ばれ、手当を受けましたが、医師からの言葉は「脳の損傷が軽いとは言えない」とのことでした。

脳の損所によって、覇気がなくり、勉強も以前よりも苦労をするようになったジム。

周りからは「脳の壊れた子」とまで言われるほどでした。

そんな彼がどんな努力をし、どんな試練を乗り越えたのか。

本書には彼の人生が書かれています。

今回は、僕が特に心に残った三つの言葉を紹介したいと思います。

ぜひ最後まで、ご一読よろしくお願いします。

と、その前に、『ハリーポッター』を書かれたJ・K・ローリングさんより、挨拶のお言葉を頂戴したく存じます。

「世界を変えるのに魔法はいりません。必要な力はすでに私たちの内側にありますから」

それでは、いきましょう!

「学校にきみの教育の邪魔をさせるな」

「学校に君の教育の邪魔をさせるな」
これは、マック・トウェインの有名な言葉の言い換えです。

学生の言い訳ランキング第1位は「課題が忙しい」ではないでしょうか。

「本を読むのは大切かもしれないけど、時間がないんだよね。宿題もたくさんあるし、俺には簡単じゃない」

本来学びの場である学校が、我々の教育を邪魔しているのは皮肉な話です。

現代は、水を汲みに行く必要がなくなり、生きるために狩りに行くことや、安住の地を求めて歩き回ることも無くなりました。

時間に余裕ができたはず。

しかし、未だに多くの人たちの口癖は「忙しい」です。

現代人は、15世紀の一般の人が得た量のデータをわずか1日で消費するといいます。

情報過多の世界で我々はどう生きるべきでしょうか?

ぜひ本書を読んでみてくださいw

「集中しろ」というのは、「ウクレレを弾け」というのとあまり変わらない。

「勉強しろ」「早く寝ろ」「早く食べろ」

僕の独断と偏見ですが、

誰かに命令形で何かを支持する人は、ほとんどの場合、やり方については全く教えてくれない気がします。

やり方も教わらずにどうしてできるのでしょうか?

学校は「何を学ぶか」に関する授業はあっても、「どう学ぶか」に関する授業は一つもないありません。

「何(スペイン語、歴史、数学、科学)を学ぶか」「何を考えるか」「何を覚えるか」
これを教わるのに学校ほど適した場所はないでしょう。

しかし、「どう学ぶか」「どう考えるか」「どう覚えるか」
これらのことを学ぶとなると、学校の教育は少し不十分な気がします。

というかそもそもそれを知っている先生自体が少ないのかもしれない。

「知識は『力』であり、学習は『スーパーパワー』だ」

と本書には書かれています。

まずは「やり方」に目線を向けるのもいいかもしれませんね。

勝つための唯一の方法は誰よりも早く学ぶことだ

今の世界で、大きな成功を収めている人たちは皆、子供の頃にすでに何かしらの武器を持っている可能性が高いです。

いい大学に入るために、一年生の時から塾に通う小学生。

パソコンの家庭教師をつけて勉強してる幼稚園児。

生まれた時からバスケットボールと一緒に寝ている赤ちゃん。

どんなに努力しても、時間は有限です。

より多くの時間をかけた人、より早くスタートダッシュを切れた人だけが、勝てる世界。
それが現代の資本主義です。

あなたはいつ行動しますか?

まとめ

色々な人の人生を味わえるから読書はやめられません。

本来、人は一生で一つの人生しか送ることができません。

ですが、本はその可能性を最大限広げてくれる最高の道具です。

みなさん、読書はいいですよ!

最後に、本書に登場する、僕の一番好きなエピソードを紹介し、終わりの言葉に変えさせていただきます。

「一本のネジが全てを変える」

ある日、発電所で全てが急停止した。
発電所を管理する人は慌てふためくが、何時間かけても誰も原因を突き止められない。
そこで所長は、もはや待ったなしと思い、街で一番頼りにないそうな人に電話をかける。

ベテラン技術者がやってきた。
所内をざっと見渡し、配電機ボックスが立ち並ぶ一角を見つけ、無数にある梁(うちばり)の一本に近寄って、ボックスの一つを開けると、中のさまざまなネジの配線をじっと見る。
それから一本のネジを回す。
と、魔法のように全てが動き出し、発電所はまた稼働し始めた。

心からほっとする所長に
技術者は「お代は1万ドルです」と言った。
ギョッとした所長は
「なんだって1万ドル?あなたは数分いただけじゃないか。それに、ネジを一本回しただけで1万ドルは高すぎる。明細を見せてくれ。」と、言う。

すると、技術者はメモ帳を取り出し、サラサラと書いて差し出す。
それを読んだ所長はすぐに1万ドルを支払った。

請求書にはこう書かれていました。

「ネジを回す作業 1ドル
 どのネジを回すべきか知ってること 9999ドル」

あなたにも、あなたにしか回せないネジがありますか?

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