今回は、「習慣」についてです。
チェコスロバキアの諺にこんなものがあります。
「習慣は鉄で作られたシャツだ」
みなさんも「習慣」が大切なことはお気づきだと思います。
ですが、それは、強制的にやらされない限り、身につけるのは、なかなか難しいです。
どうすれば、「鉄のシャツ」を身にまとうことができるのでしょうか。
今回はそんなお話です。
(参考文献)
習慣化できない理由
みなさんが毎日習慣としてやっていることはなんですか。
一つは、生きるための、健康でいるための習慣だと思います。
ご飯を食べること、歯を磨くこと、寝ることなどが、それに当たります。
そしてもう一つは、楽しいことだと思います。
ゲームや、アニメ、映画などがそれに当たります。
残念ながら、人が習慣として、身につけられるのは、上記の二つだけです。
それ以外のことを習慣化するには、かなりの苦労が必要です。
例えば、「正しい」と思えること。
英会話や、ランニング、挨拶などがこれに当たります。
自分の中では「正しい」とわかっていること。
でもこれらが、習慣として身に付くことは非常に難しいです。
というのも、これらは、「意思」の力に頼っているからです。
意思の力は、短期的には継続に、一役買ってくれますが、それは、長続きしません。
それは「正しい」かもしれないが、「楽しく」ないからです。
それに、生きる上で、苦労してまで身につける必要もない。
だから人は、これらの習慣を身につけることが非常に難しいのです。
「仕組み作り」が10割
そんな我々が新しい「習慣」を身につけるために必要なことは、「仕組み作り」です。
「意思」の力に頼るのではなく、「仕組み」に頼るのです。
まず、この「仕組み」でもっとも大切なのが、「楽しさ」つまり「欲望」を習慣と結びつけることです。
その習慣を継続することで、自分のどんな欲望を満たすのか。それを言語化する。
特に「言語化する」というのがポイントです。
ここが自分の中で明確になっていないと、漠然としたものになり、「意思」や「想い」など同じように、短期間しか習慣が続かない要因になります。
ですので、まず、「欲望を言語化する」ところから始めましょう。
ここでは具体例として、「ランニング」の習慣化を言語していこうと思います。
●友達に自分の体重の減量具合を自慢する
●『脳を鍛えるには運動しかない』によると、ランニングで、頭が良くなるらしい
●走ってると、無駄なことを考えなくてすむ
●脳内麻薬が発動し、幸せな気分になる
●風を感じる
それと、「習慣」と「ご褒美」を結びつけるのも、習慣化の継続に繋がります。
●ランニングをする時の専用の音楽を作る
●走っている自分を見て、あの女性は俺に惚れたと妄想する
●ちょっと高めの入浴剤を使う
「仕組み作り」の注意点
計画を立てるときに陥りやすいミスは、「完璧主義」になることです。
まず、最初から完璧な計画など立てられないと割り切ること。
簡単な計画を立てて、日々の中で徐々に改善していけばいい、という風に考えるのです。
そして、次に注意すべきは、目標設定を低くすることです。
人はどんな小さなことでも、「達成」したら、「快楽」を感じます。
人それぞれ、足の速さも、体躯も違います。
自分に合った目標かつ、絶対に達成できる目標を立てることが何よりも大切です。
それから最後に、もっとも注意すべきなのは、「時間と場所を設定する」ことです。
人は「面倒くさがり屋」です。
毎回、「いつ、どこでやろうか」などと考えていれば、だんだん面倒くさくなり、結局やらなくなります。
ですから、あらかじめ「時間と場所」を決めてしまうのがいいでしょう。
最後に
習慣化について色々な考え方がありますが、結局は自分のなりの方法を見つけるのが一番だと思います。
僕の個人的な意見としては、「飴よりムチ」だと考えています。
ランニングをしたら「〇〇がもらえる」というご褒美よりも、ランニングをしなかったら「〇〇を失う」という罰の方が、僕は続くと考えてます。
「鉄のシャツ」の編み方は人それぞれです。
色々な編み方を学んで、自分なりの編み方を見つけ出しましょう。
(参考文献)