おはようございます!
本日は中村信仁さんの著書『営業の魔法』について書いていこうと思います。
著者の中村さんは、入社初年度から2年間連続世界トップ・テンに名を連ねたプロセールスマンです。
高校卒業と同時に外資系フルコミッションの営業会社に入社し、そこで初めて渡米。日本と海外を行ったり来たりする二重生活が続く中、世界142ヶ国に支店をもち200年以上の歴史を持つ外資系営業会社で、幾度もの挫折を経験しながらも、世界トップ・テンのプロセールスマンになりました。
そんな営業のプロフェッショナルが、営業のテクニック、もとい営業の12の魔法を教えてくれる一冊となっています。
内容はもちろん、架空の登場人物を使ったストーリーも大変読みやすい一冊でした。
この記事は本書の中で特に心に響いたことを書いていこうと思います。
我々は生まれてから営業をしている
営業というと、真っ先に「仕事」をイメージするかもしれません。
ですが僕たちは、生まれてから、これまでずっと営業をして生きてきたのです。
例えば、両親と子供の関係。
子供は親の関心を得るために毎日必死に営業をします。
「興味を引くにはどうすれば良いか」
「頭を撫でてもらうにはどうすれば良いか」
「おもちゃを買ってもらうにはどうすれば良いいか」
また、意中の人に「好かれたい」と思うのも、一種の営業です。
「どうしたら振り向いてくれるか」
「どうしたら意識してもらえるか」
「どうしたら席替えのくじ引きで隣の席に座れるか」
などなどです。
上記のように、我々は無意識に小さい頃からずっと営業していたのです。
弱気な心のアドバイザー
『想像力は、知識より大切だ。知識には限界がある。想像力は、世界を包み込む。』
このアインシュタインの言葉にある通り、想像力は計り知れない可能性を秘めています。
しかし一方で、「人間は想像できた範囲しか実現できない」とも言います。想像力はまた、その人の限界でもあるのです。
そしてその想像力は、既成概念で成り立ちます。
過去の経験・知識・環境によって、その人の想像力の幅、その人の可能性の幅は決まっているのです。
先程の章で、「我々は生まれながら営業をしている」と書きました。
この過去の営業の経験もまた、現在の想像力に大きな影響をもたらしています。
駄々をこねることで許されてきた人は、自分の考えを一方的に押し付ける営業になります。
今までに一度も、好きな子に振り向いてもらえなかった人は、すぐに引き下がる営業になります。
過去の経験が営業をパターン化してしまうのです。
筆者は言います。
「既成概念は弱気な心のアドバイザー」と。
不可能と限界を決めるのはいつも自分です。
まずこのことを理解しましょう。
既成概念を壊すには?
世の中、消極的な考えの人がとても多い。
その大きな理由は、「失敗の数」にあります。
人生、成功よりも失敗の数の方が圧倒的に多い。
僕の好きなアニメにこんな名言があります。
「この世の中には2種類の老人が居ます。
これまでの人生で数多の酸甘を噛み、物事に動じない穏やかな老成を手に入れた老人と……
自分の経験してきたことが全てであり、その価値観や考えに反する者を悪と断じて恥じない頭の凝り固まった老人……
人は前者を好々爺と呼び、後者を老害と言うそうですが……」
これは既成概念が人を作る最もわかりやすい例だと思います。
だからこそ、既成概念を壊すことは非常に簡単です。
「失敗から学べば良いのです」
人生、100回挑戦して、いや1,000回挑戦して一回成功するかどうかです。
ここで言い訳をしいるようでは、将来、老害になってしまいます。
失敗のたびに真実は受け入れる。
これこそが全てであり、始まりです。
イチローだって、10回のうち3回しかヒットを打てません。
それでも、「スゴい」と言われます。
天才だって失敗はします。
失敗を失敗で終わらせない人のことを天才というのです。
最後に
今回は特に僕が心に響いたところを書いてしまったので、「営業の12個の魔法」については、ぜひ本書を手にとっていただければ幸いです。
最後に、もう一つお話をして終わりにしようと思います。
「悩みと恐怖」
これは人が生きていれば誰しもが目の当たりにするモノであると思います。
この二つは、我々の動きを止め、多くの時間とお金を浪費させます。
そんなことは意味がないと分かっていても、そうしてしまう。
筆者は言いました。
「あなたは、一年前の悩みを覚えていますか?」
「あなたは、恐怖を表現できますか?」
現在、悩んでいる事や怯えている事は、大抵、表現できない物であり、時間が経てば解決してくれるものです。
「最終的には何も問題ない」
こう思えるかどうかが重要です。
これからもたくさんの悩みや恐怖を経験することはあるでしょう。
人間ですから当然です。
ですが、それらは大抵、未来になったら忘れます。
即決即断で行動し、今をコツコツ積み上げた者を人は成功者と呼ぶのです。
頭の片隅にで置いてもらえたら幸いです。
今日も一日頑張りましょう!