「NISAって知ってる?」先日、私の大学の友人にこんな質問をしてみました。
するとその友人は
「いやお前の兄さんのことなんか知らねーよ」と肩を強く叩かれながら笑われました。
全然笑えません。
今回はぜひ皆さんと一緒に「NISAとは何か」そしてそれとよく一緒に登場する「iDeCo(イデコ)とは何か」について学習していこうと思います。
それではいきましょう。
NISAとは
NISAは個人の投資を促進するために2014年からスタートした「少額投資非課税制度」のことです。
「少額投資非課税制度」ということは、つまり少額で投資をし、それが非課税になるということは、言葉のイメージから大体掴めると思います。
詳しく学習していきましょう。
このNISAという言葉は、イギリスのISA(Individual Savings Account)という
「個人貯蓄口座」の名前に由来しています。
N(日本)+ ISA で NISA です。
なんて安直なんでしょうw
NISAには大きく3種類の口座があり、
それら全てに共通するのが、投資で得られる利益が「非課税」になるということです。
まだ投資を始めたばかりの人たちは、「非課税だからなんなんだ?」と思われるかもしれません。
ですがこれはとてもすごいことなのです。
本来投資で得た利益は約20%の税金が引かれるのですが、
NISAだとその税金が引かれず、そこで得た利益がそのまま自分の利益になるのです。
例えば、50万円を投資して、年間の利回り3%で運用した場合
本来は1万5000円の利益から20%の税金が引かれ、1万2000円になってしまうところ、
NISAだとこの20%分、つまり、3000円分の利益を産むということです。
これは小さい金額だからそこまですごく感じないかもしれませんが、
この金額もし100万円だったら、6000円分の利益を生み、
400万円だったら、2万4000円の利益を生んでくれるということです。
もっとわかりやすく言えば、お買い物をするときにかかる、我らの永遠の宿敵「消費税」と同じだと考えていただいても構いません。本来20%の消費税がかかるところを、0%でお買い物ができるのです。お得じゃないですか?
これを使わない手はありません。
また購入手数料も0円であることも大きな特徴です
3種類のNISA
それでは、NISAの3種類の口座について説明していきます。
●「ジュニアNISA」
まず一つ目が、ジュニアNISAです。
これは日本在住の0〜19歳の未成年者が利用するがことができ、原則として親権者等が未成年のために代理で運用を行います。
ジュニアNISAの大きな目的は、子供の将来に向けた資産形成をサポートすることです。
注意点が3つあります。
1 非課税になる年間投資額は80万円まで
2 18歳になるまで口座から資金を払い出し(引き出し)はできない
3 最長保有期間は5年間まで
つまり0歳から18歳までで、5年間で400万円までの投資資金を非課税で投資できるということです。
また20歳以降になると、自動的にNISA口座が開設されるのも特徴です。
●「NISA口座」
次に紹介するのが、NISA口座です。
これは年間120万円以下までが非課税限度になっています。
いろいろな種類の投資商品を買えるのが特徴です。
こちらは、主に「個別株投資をしようと考えている方」「高利回りで多くの節税効果を生みたい方」におすすめです。
「積み立てNISA口座」
そして3つ目が積み立てNISA口座です。
これは年間40万円まで積み立て可能で、分配金が出る場合はその金額も積み立て金額に含まれてしまうので、月々の投資金額に注意が必要です。
買えるファンドが決まっているため
NISA口座と比べて、買える商品が少ないことがデメリットです。
ですが、積み立てNISAで買えるファンドは、手数料などのコストが安いものや、運用成績がいいものが選ばれているため、投資をまだ始めたばかりの人たちにとっては逆にいいのかもしれません。
こちらは長期投資で、なおかつ積み立て投資を考えている人におすすめです。
iDeco(イデコ)とは
iDeCoとは「individual-type Defined Contribution pension plan」の頭文字を取って名付けられました。
日本語で「個人型確定拠出年金」と言います。
簡単にいうと、自分で年金を作る制度です。
大きな流れは
1 iDeCoに加入し、ファンドを選ぶ
2 毎月積み立てを行い、60歳まで続ける
3 積み立てが終了したら、売却して利益を得る
といったものです。
購入手数料と運用益が非課税であるというメリットは積み立てNISAと同じですが
「税金が安くなる」「節税になる」というのが、1番のポイントです。
というのも、iDeCoでの掛け金(毎月積み立てているお金 「拠出金」ともいう)は全額所得控除となるからです。
控除とは?
では、そもそも全額所得控除とはなんなのでしょうか?
まず税金は、自分の収入、つまり「所得全体に掛かるわけではない」ということを頭に入れてください。
税金は、収入から「控除」を引かれた「課税所得」に掛かるります。
課税所得(税金がかかる収入)= 収入 ー 控除
つまり、この控除の部分が大きくなるほど、自分の所得にかかる税金も減るということです。
この控除の部分を大きくすることを「節税」と言い、
「ふるさと納税」なんかもこれと似たような仕組みになっています。
話を戻し、iDeCoの控除についてですが、
iDeCoの収入の全てが「控除」となります。
これがiDeCoの一番の特徴です。
iDeCoをすることであなたの収入の節税につながるのです。
iDeCoの注意点
ただここで注意しなくてはならないのが、iDeCoは60歳まで現金化できないという点です。
これはとても重要で、
例えば、
「結婚式のための資金」
「10年後の子供の学費」
「車を買うためのお金」
これらの大金を必要とする資金として、iDeCoのお金を引き出すことができないということです。
60歳以降の自分の年金を、自分で作ることを目的としているのがiDeCoです。
つまり「60歳以降にならないとiDeCoのお金は使えない」と言うことです。
この点に注意しながら、
自分の年金について調べるきっかけになってるくれたら嬉しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
とにかく、投資においてその運用にかかるコストをどれだけ削れるかというのはとっても重要なことです。
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で自分の投資にどう役立てていくか、考えてみてください。
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ブルース・リー より
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