【コロナ禍】人を非難することで、人は快楽を感じる

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世界中を襲った新型コロナウイルス。

コロナによる影響は、次なる段階へと進もうとしています。

第二波

コロナウイルスによる弊害は、その症状だけに収まりません。

コロナのような、自分達にはどうすることもできない災厄がもたらされた時、人は大きな危機感に煽られます。

危機感に煽られると、体内ではオキシトシンの量が増加し、「同胞である他人を助けなければ」という気持ちが高まります。

脳の中で、自分の欲よりも、「世のための人のため」という考え方が優先されるのです。

「私欲より世の中を優先する」。これは一見、よい兆候のようにも見受けられます。

ですが、「世のため仲間のため」という考え方は、世の中を間違った方向へ傾けてしまうことが多々あります。

私欲よりも世の中のためを優先するあまり、良かれと思い、間違った情報をSNSで共有したり、自己中心的な人を見ただけで、「この人は、みんなのことを考えていない!」「悪者だ!」と即断し、皆で寄ってたかって非難したりします。

その人が実際はどんな人からも考えず、表面的な振る舞いだけで断罪してしまうというのです。

「愛情ホルモン」は、愛ではなく悪を産む!

こうなる原因は、「愛情ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」のせいです。

オキシトシンには、癒しや幸福を感じる効果があります。

またオキシトシンの受け取り手である受容体の密度は、生後六ヵ月から一歳六ヵ月までのあいだに、親など特定の養育者との関係性によって決まるといわれています。

愛撫や抱擁などといったスキンシップによって促されるのです。

ですので、オキシトシンの受容体の量は、親によりけりで、個人差があるのです。

少しの量で幸福を感じる人もいれば、多くの時間を誰かと触れ合っていないと気がすまない人もいます。

コロナにより自粛傾向が強くなると、仲間と旅行や、友達との飲み会、デートなどがしにくくなります。

つまり、スキンシップが少なくなるのです。

すると、遠方に旅行をしたり、不倫をしたりしている人を見かけると、非常に頭にくるわけです。

コロナ禍中、スキャンダルを起こした芸能人は苛烈なバッシングにさらされたのもこのためです。



みんなでバッシングするのは「気持ちがいい!」

「反社会性」と対になる概念に「向社会性」というものがあります。

「向社会性」とは、「他の人に利益をもたらす」「ボランティア・支援・寄付・共有」といった社会的行動のことです。

「向社会性」はオキシトシンによって高まり、「皆で一丸になろう!」「絆を大切にしよう!」という気持ちを高める働きがあります。

この「キヅナ」という動きが間違った方向に舵を取るとどうなるか、この「キヅナ」からはみ出した者がどうなるか、皆さんももうご存じだと思います。

「人身御供(ひとみごくう)」「魔女狩り」「ユダヤ人への迫害」など、人類は過去にも似たような過ちをたくさん犯してきました。

はみ出し者を見つけたら、大勢の人が「正義の鉄槌」を下します。

こうして下した「正義」は、加えた側に、良いことをしたような気分にさせます。脳の中枢神経であるドーパミンを放出させ、さらには、擬似スキンシップのようなつながりを感じ、オキシトシンをも感じるからです。

また、人は、大勢の人々がある行動を支持すれば、その行動を正しい思い込み(※1)、同時、安心感(※2)も得ます。

SNSで、1人を寄ってたかってバッシングする時も同じ効果を得られます。


※1:バンドワゴン効果……「アイツが持っているから自分も欲しい」「流行に乗り遅れたくない」といった、人々がある行動を支持すレバ、その行動が正しいと思い込む心理現象

※2:ハーディング現象……人は合理的に判断し決断するよりも、多くの人々と同じ行動をとることに安心感を抱き、同調したり追随したりしてしまう。行列に並んでしまうのは、このためです。

第二のナチス・ドイツ!

コロナ禍でのスキャンダルに対する攻撃的な側面を見ると、やはり異様な熱を感じます。

その昔、ナチスドイツの政権下でユダヤ人に対する迫害は凄まじいものでした。

我々は、学校でそのことを習い、そして「なんて愚かな人たちなんだ!」と感じたはずです。

ですが忘れてはいけません。

ナチスは軍事クーデターで誕生した政権ではありません。

民主主義のルールに則り、国民たちの選挙、選択によって成立したのです。

ドイツ国民が、当時のナチスドイツを選んだのです。


これから世界がどう傾くかわかりません。

日本国民が新たなナチスを生み出さないとは限りませんし、また無心論者の我々に、新たなホロコーストの矛先が向かないとも限りません。

「歴史は繰り返したくない!」

そんなことを思う、今日この頃です!

おまけ:ナチスの情報操作

世の中に不穏の空気が流れると、色々と面白い現象が起こります。

例えば、ナチスドイツの情報操作。

当時のドイツには、「宣伝相」という役職がありました。

大きな広場で、たくさんの民衆を集め、大きな声で宣伝するわけです。

初代宣伝相のヨーゼフ・ゲッベルスはこんな言葉を残しています。

宣伝省にはドイツで精神的な動員を行う仕事がある。つまり、精神面での国防省と同じ仕事である。(中略)今、まさに民族は精神面で動員と、武装化を必要としている。

Wikipediaより

さてそんな宣伝相ですが、宣伝のタイミングは実に巧妙でした。

夕方。仕事が終わって皆が家路につく頃を狙うわけです。

このときには皆、疲労困憊で、認知能力が落ち、他人のいう言葉が頭にスーッと入ってくるからです。

こういった事柄などを考慮すると、ナチスは民衆によって選ばれた政権ですが、民衆は選ばされたのかもしれませんね!


(参考文献)

Bitly