【地政学】海を支配した者こそが最強!——アメリカが最強な理由

知識
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7割の海

地球という惑星は、7割が海で覆われています。私たちが普段、生活している陸は、地球全体の3割でしかないのです。

これは、私たちの脳がふだん、10から15%しか使われていないことと同じくらいの常識であり、また、驚くべき真実であると思います。

そして、この7割の海は、使われていない90%の脳が重要であるのと同様に、不可欠なものなのです。

国から国へモノを運ぶ海

7割の海が、私たちの生活に必要不可欠な理由の一つに「貿易」が挙げられます。

毎日、あなたが口にしている食べ物だったり、機械だったり、家具だったりは、大抵、貿易によって支えられています。

では、このような貿易をするとき、最も使われる運送手段はなんであると思いますか?

飛行機ですか? 列車ですか? それとも、車ですか?

正解は、「船」です。

実は、世界の9割以上の貿易が、海を通って行われています。

特に、日本は海に囲われた島国ですから、その比率は99%に上ります。

アメリカが最強な理由

そして、この海運で最も大きな力を持っているのは、アメリカです。

アメリカは、年間10兆円ものお金を投じて、世界に軍艦を展開しています。その数は、自国と遠く離れた地球の裏側までに及び、アメリカが世界の船の行き来を仕切っています。

アメリカが超大国と言われる所以は、間違いなく、ここにあります。

もちろん、アメリカがこのような政策を行うのには、理由があります。

例えば、国同士の争いが起きた時のためです。

もしどこかの国とトラブルが発生しても、海を抑えてるだけで、相手を倒すことができます。

というのも、海を使えないということは、貿易を行えないということで、これはつまり、食べ物がなくなることを意味するからです。

戦争にさえ、なりません。

ドル紙幣

また、金銭面でも大きなメリットがあります。

というのも、世界の貿易で使われている8割の通貨が、「ドル」だからです。

これはアメリカからしたら最高で、いくらモノを輸入しても破産しない、ということを意味します。

究極、足りなくなったら、「ドル」を刷れば言い訳ですから。

こういった点から、海を支配しているアメリカは、超最強と言えます。

なぜ海を使うのか

では、そもそもなぜ「海」を使うのでしょうか?

別に、陸路でも、空路でもいいはずです。

特に、陸路なら、電車も、車も使えるわけですから、最短かつ最安でモノを運べるのではないか。

そんな疑問を保たれたかもしれません。

しかし、そこにもちゃんとした理由があるのです。

それは、海以外は「安定かつ確実」でないからです。

例えば、ロシアから日本に物資を運ぶとします。

この時、船の場合は、ヨーロッパ方面から海を出て、スエズ運河、インド洋を通って運ばれます。

地図で見たらわかるように、明らかに遠回りです。

それなら、一直線に陸路を使った方がいいのではないか。

しかし、ここで問題があります。

それは、陸路が使えないことです。

ロシア、中でも極東の方では、冬はマイナス40から50度を超えます。そこは、日本の十数倍以上の広さがあるのに、住んでいる人は700万人程度しかいません。

そのため、物資を運送するための、列車はおろか、道路さえありません。

仮に、そこに新しく道路を作ったところで、使う人がいないのですから、赤字です。

そしてさらに、陸路を使う時の障害は、、インフラだけではありません。

国から国へと、いろんな国を渡るたびに、税金を払ったり、めんどくさい手続きやら検査やらをしなくてはならないのです。

こんなことでは、何かトラブルがあった時、安全にモノを運ぶことはできません。

ですので、貿易は「海」が使われるのです。

おわり

以上を踏まえると、「海を支配するということ」は、「世界を支配すること」と同義であると言えます。

そこで、あなたは、「なら、日本も同じことをすればいいのでは?」と思われるかもしれません。

もちろん、不可能ではありません。

しかし、そのためには、まずそもそものハードルとして、「円」が「ドル」に、信用力で勝らなくてはなりません。

そして、信用力で勝るには、戦争などで、支配力を強める必要があります。

そうして初めて、「日本」が最強となれのです。

実際、イギリスが世界最強だった時代があります。

ただしかし、現状だとやはり、厳しいです。

最強ではなくても、今のままで結構幸せなのが我が国です。

日本は別に、アメリカになろうとせず、日本のままで良いのではないでしょうか。

ボーナストリビア:8000万年後、日本とハワイはくっつく!

先ほど、「日本はアメリカになろうとしなくて良い」という事柄を述べましたが、「日本とアメリカが合体する」という手もあります。

これは、物理的な話です。

地球の表面は、プレート(十数枚の巨大な岩盤)によって覆われています

そして、こプレートは、長い時間をかけ、少しずつ動いているのです。

大陸移動説にある通り、大陸が移動したのは、このプレートのためです。

そして、これから8000万年後、日本とハワイは合体すると言われています。

というのも、ハワイの太平洋プレートが、 1年に 6 ~ 8センチずつ北西に移動しており、日本とハワイの距離が約 6600キロであることから、だいたい8000万年後にくっつくと計算できるわけです。

8000万年後は、日本という国がなくなっており、別の名前になっているかもしれません。

そして、その時は、日本が最強となっているかも……。

みなさんは、最強の姿となった「日本」の国名は、なんだと思いますか。

私は個人的に、睦び(親しく)走るという意味で「睦走(むそう)」がいいなと思っています。

あなたは、どうですか?

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