無尽とは?
さて今回も日本人がいかに投資が得意かについて話していきたいと思います。
そこで今回紹介するのが「無尽講」です。
無尽講というのは、小さな金融だと思ってください。
庶民の間でお金を融通し合う一種の小口金融みたいなものです。
仲間が集まって掛け金を払い
それを胴元が、
お金を融資して欲しい人を集め、「お金のセリ」を開く。
一番高い利息を申し出た人が融資を受け
そこから出た利息を、出資者で山分けにするというシステムになっている。
もちろんこれは、庶民だけでなく、事業者の間でも盛んに行われていました。
ただ皆さんはここで一つ疑問にもたれたと思います。
「いやいや、資金が必要なら銀行から借りればいいのでは?」
しかしそうではないです。
銀行は、とてもめんどくさいのです。
「担保を出せ」
「保証人をつけろ」
日本の多くの銀行は難癖をつけて、融資をしたがらない。
その点
「無尽」は手軽で簡単でスピーディ。
仲間に一声かければ即、御開帳。
事業資金をすぐ手に入れられる。
さすがに現代では色々な問題があるので
こういう裏金融は、事業者では行われなくなってるが
地域のつながりでちょこっと楽しむ程度では、風習としてまだ残っている。
なんたって
日本は13世紀から約700年も、「無尽」をやってきたのですから。
もともとは村落内の災害や病人が出た時の、困窮者救済が目的だったが
だんだん事業復興支援的な役割も出てきて、
ベンチャーキャピタルのような意味合いも、持つようになったのです。
地方経済において
このシステムが果たした役割はとても大きい。
現在の地方銀行や信用金庫には、無尽を起源とする金融機関も少なくない。
当時の人たちにとって、無尽に出資することが手頃な投資になったのです。
利息だけでかなり稼いでいる人もいました。
このように日本人は投資が上手だった。
日本人は、昔から投資が好きだったし
すごく上手で賢い国民だったのです。
名言
さて本日の名言です。
常識とは18歳までに身につけた
偏見の集まりである
20世紀最高の物理学者アルベルト・アインシュタインより
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