ある研究で、朝夕と数時間ゲームなどの遊びをすると、直感力が磨かれることが認知心理学的に証明されています。
直感力を磨く
イスラエルにある、ヘブライ大学とベングリオン大学の実験によると、朝と夜に 1〜2時間、ゲームなどの遊びに取り組み、それを 10日間続けると、直感力が磨かれていく証明されています。
しかも、この研究チームは 10日間のトレーニングによって 1回アップした直感力は 4カ月低下しないとも指摘しています。
ただ、ここでいうゲームはテレビゲームやスマホのゲームではなく、昔ながらのボードゲームやカードゲームなどが対象です。
対戦相手がいて、どちらに進むか、どちらを選ぶかの選択があり、時間的制約がある。そんな条件の揃ったゲームならば、将棋でもチェスでも、種類はなんでも構いせません。
上記のようなゲームをすることで、直感的に判断し、決断することを繰り返すことで、錆びついていた直感が磨かれていくのです。
直感はたいてい正解!
イスラエルの大学の研究では、直感によって下された判断の 90%は的中するという結果が出ています。
この実験では、スクリーンの右と左に2つの数字が素早く連続して表示され、それから、「右と左の数字では、どちらのほうが平均値が高かったでしょうか?」と質問されます。
表示のスピードは速く、被験者は数を記憶したり、計算をすることはできません。
にもかかわらず、実験結果は、同じ実験を 6セット行ったときの正解率は 65%、 24セットやったときの正解率は 90%というものになりました。
つまり、人は論理的に思考してもわからないことに対し、直感力によって判断することで正しい選択ができるのです。
みなさんも、「この人はなんだかヤバそう」といった本能的な感覚や、「今日は悪いことが起きそう」といった直感があたることが多々あると思います。
また、熱々のフライパンに触った時に手を引っ込めるのも、論理的な思考ではなく、直感的な思考によるものです。
人に備わっている、このような直感は、自分の身を守るために発達し、多くの場合、その判断は正しい方向へと私たちを導いてくれます。
運がいい人とは、つまるところ、自分の直感に頼って生きている人のことなのかもしれませんね!