意識の変え方
あなたは、ヒトの意識を簡単に変えてしまう方法があるのをご存じでしょうか。
これは、ウルビノ大学、ジョバンニ・カプート氏によって行われた実験です。
被験者に、10 ~ 25ワット程度の薄暗い証明がついた部屋に入ってもらい、40cmほどの鏡を覗き込んでもらいました。
そして、鏡に映った自分の顔を5 ~ 10分見つめると、どうなったかを被験者に聞きました。
すると、以下のような感想が浮上しました。
●「自分の顔が巨大に変化した」(全体の)66%
●「怪物のような生き物が見えた」48%
●その他「猫やライオンが見えた」「初めて見るひとの顔」「老婆や子供」など
脳のバグ……ではない!
このような現象が起きてしまうのは、私たちの脳が正常だからです。
私たちの脳は他人の顔を見分けるための精緻なシステムが備わっています。
目の大きさや眉の角度、唇の色といった微妙な違いも正確に記憶しているのです。
そして、そのデータをもとに、何百人もの顔をすぐに識別しています。
しかし、薄暗い照明のもとでは、顔の情報をうまく認識できません。
そのため、脳は、その欠けた部分を別のデータで埋め合わせようとします。
過去の記憶から、良さげなデータをひっぱり、それを頭の中で組み立てるのです。
そのため、上記のような、現象が生じるというわけです。
おわり
ちなみに、私もこの実験を行ってみました。
結果、……特に変化はありませんでした。ただ自分が映っているだけでした。
これは、私が日常的に間接照明の中で生活していることが大きく関係していると思います。
ですから逆に、明るいところで、この実験をやってみたところ、「あれ、なんで松山ケンイチがここにいるんだ?」というハプニングが起きました。
というか、そもそも、人は自分の顔そのものを凝視する機会がないですから、5分も10分も見つめていたら、怪物に見えてくるのも仕方ないように思えます。
さて、あんたは、自分の顔が何に見えましたか?
ボーナストリビア:カニッツァの三角形
このような、脳の仕組みを利用した実験は結構あります。
例えば、「カニッツァの三角形」。
↓以下のリンクよりご覧ください。
http://www.araiweb.matrix.jp/Exhibition/SubjectivePandaIllusion.html
このような図を凝視していると、無意識にその欠けている部分を補い、あなたの脳に新たな図を浮かび出させるはずです。
面白いですね!
また、上記のような脳の仕組みを利用した実験などがたくさん載っている書物としては、以下の本たちがおすすめです。
未読の方は、ぜひ、図書館などで借りてみてください!
とても面白いです!