【心理学】メンタルに強さも弱さも関係ない!——豆腐メンタルを舐めてはいけない!

心理学
スポンサーリンク

脳は未来を予測する

前回の記事では、脳が過去の経験や知識から、未来を予測し、その予測をもとに現在の行動を組み立てるということを書きました。

●あの大学の出身者なら、優秀に違いない!

●あの親の子供なら、きっと優しい人なのだな

●あの人は坊主頭だから、危険だ!

私たちは、このような判断を 1000分の 1秒で下します。

しかも、この判断材料に使われるのは、私たちが子どもの頃から吸収してきたすべての体験です。

教育や文化、両親や兄弟、友達や恋人、勉強やスポーツ。

これらの、ありとあらゆる経験が、その人の思考を作ってしまうのです。

「有言実行」ではなく「有想実行」!

脳のこのような、物語機能を40年研究してきたハーバード大学のクリス・アージリスはこう言います。

「人は常に自分が口でいうことに準じ行動するわけではない。自分が採用した物語の通りに行動するのだ」

すべてを物語に当てはめてしまう!

私たちが日常のほとんどを、なに不自由なく、無意識に過ごせるのは、この脳が持つ物語機能のおかげです。

しかし、この便利なシステムも、歪んだ物語を採用する事があります。

●ご飯を残す人は、万死に値する!

●デブは自己コントロールができていない証拠だ!

さらに、このような歪んだ物語は、自分にも及びます。

●(誰も見舞いにこない入院中)本当の友達なんて存在しない!

●(朝鏡を見て)こんな顔じゃ、お先真っ暗だ!

●(既読スルーをされて)私は、無価値な人間なんだ……

メンタルが強い人は物語の作り方が上手

一方で、似たような状況でも、違ったふうに考えられる人がいます。

●(誰も見舞いにこない入院中)みんな、僕に気をつかってるんだ!

●(朝鏡を見て)おいおい、あんまり俺を見つめるなよ〜

●(既読スルーをされて)俺に気があるのか!

このように考えられる人たちを、世間では、メンタルが強いと言います。

しかし、それはほんとうでしょうか?

ただ、脳内に作り出されたストーリーが違うだけではないでしょうか?

おわり

メンタルが弱い人も、強い人も本来は存在しません。

いや、そもそも赤ちゃんは生まれた時点では、みな大差ありません。

しかしその後に違いが起こるのは、ひとえに、その人のこれまでの経験が大きく関係しているはずです。

プラス思考の教えを受けてきたとか、成功体験をたくさん積んできたとか、いじめを受けてきたとか、無視をされ続けてきたとか。

それらの経験のすべてが、今の全てを作っているのです。

そして、この記事を読んでいるということもまた、あなたの一つの経験です。

脳内の物語機能は、0.1秒でできてしまうので、意識的にそれを変えていくのは難しいです。

しかし、少しずつでも、何か一つでも、考え方、ストーリーラインを変えてみることで、何かが変わるはずです。

「自分のメンタルは豆腐」と考えている、そこのあなた!

「いや、実は高野豆腐だったりして!」

「あれ、最近、俺のメンタル、六條豆腐 (ろくじょうどうふ)じゃね?」といった感じに進化していってください!

(参考文献)

Bitly

ボーナストリビア:六條豆腐

山形県に、最強の硬さを誇る豆腐があります。

その名も「六條豆腐」!

どのくらい硬いかというと、カボチャを丸ごとカジった方が柔らかいんじゃないか、と思うほど硬いです。

そのまま食べたら、歯が吹っ飛びます。

角で頭にぶつけたら、普通に死にます。

そのくらい硬いのです。

ですので、食べる時は、ナタやカンナなどで薄く削って食べます。

見た目は、イカの燻製や、鰹節に似ています。

市販に売っているのは、薄く削ってものとなっているので、「六條豆腐」本体は、なかなかお目にかかれません。

ので、お目にかかったら、ぜひ私にご連絡ください!

山形県内ご当地味覚|山形新聞
山形新聞のサイト。山形新聞企画の「山形県内ご当地味覚」を掲載。