万策尽きたと思うな。
自ら断崖絶壁の淵にたて。
その時はじめて新たなる風は必ず吹く。
——松下幸之助より
「インフレ」と「デフレ」
この違いを覚えるために数々の試練を乗り越えてきた方々も少なくないでしょう。
そしてその中の大多数が、「デブはたくさん食べるからデフレ」と言う、ウィットに富んだ覚え方をしてきたことを私を知っています。
ですが皆さん。
もしも小さない子供が、小学生が、童女が、幼女が、
ダイヤのように眩しい眼差しで「いんふれってなーに?」と片言にきかれてしまったら、どうなるでしょう。
もちろん無視することはできません。
ですが「デブがたくさん食べることをデフレって言うんだよ」とも言えない。
さて、どうしたものか。
そう思い、気が付いたら、グーグル先生の記事を音読している姿が自然と名に浮かぶでしょう。
そしてその時音読している文章が、この記事だったら嬉しいと思い、執筆しております。
インフレとデフレをわかりやすく
はてさて、上記の話は閑話休題として、
皆さんはインフレとデフレを、どう頭の中で整理しています。
多分ほとんどの人がこうだと思います。
「インフレは物価が上昇すること」
「デフレは物価が減少すること」と。
そして、その区別を忘れないようにするために、物価が下がってデブが食べ物をたくさん買えるようになるから「デフレ」と覚えたはずです。
ではなぜ、物価がこのような状況になるのでしょうか?
これも簡単ですね。
そうです。
「買いたい人」と「売りたい人」がいるからですね。つまり、需要と供給があるからです。
「買いたい人」が多ければその分、物価は上がります。一方で、「買いたい人」が少なければ、その分、値段を下げないと売れなくなるため、物価が下がります。
それぞれ、「売りたい人」の立場に立場当然の出来事です。
インフレとデフレが、なぜこんなにも叫ばれているのか?
では、このような現象が我々にどのようなことを引き起こすのでしょうか?
インフレ
▶︎物価上昇
▶︎金利が上がる
▶︎給与がアップしやすい
▶︎預貯金の価値が下がる →めっちゃ重要
デフレ
デフレは、インフレの逆です。
▶︎物価が下がる
▶︎預貯金の価値が上昇する
▶︎金利が下がる
▶︎給与が上がりにくい
金利が下がるって、どういう状況?
金利とは、お金にかかる利子のことです。
利子と聞くと、ニヤと笑みを浮かべる人もいれば、身震いする人もいるでしょう。
そうです。
利子とはお金を貸している側は得をするが、貸されている側は損をするのです。
であるため、金利が高いと、お金を借りにくくなり、また逆に、金利が安くなれば、お金を借りやすくなりなります。
このように、金利をうまくコントロールすることで、世の中にお金が出回り過ぎるのを阻止する役割を果たしてくれます。
インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」がある?
「日銀はインフレ2%を目標」という言葉をどこかで耳にしたことがあるかもしれません。ですが「その2%が我々にどのような影響を与えるのか」、このことについて考えていきましょう。
インフレには、良いインフレと悪いインフレがあります。
良いインフレ
「景気の上昇」→2%インフレ→給与も3%アップ
悪いインフレ
「材料費が値上がり」→2%インフレ
何も悪いことをしてないのに、銀行のお金がなくなる?
「お金は銀行に預けてれば安心」
これは我々、ジャパニーズが生まれながらにして、持っている、凝り固まった固定観念です。
ですがここで重要なことは「お金の価値」です。
お金はそれ自体では、ただの紙切れです。なんの価値もありません。
ですが、そこに我々が共通の価値を0から作り出すことで、お金が「お金」として機能しているのです。
ですが、これは裏を返せば、我々の共通の価値が0になれば、お金は無価値がだ、と言うことです。
もちろん、0になることはありませんが、価値が下がっていくのは必然でしょう。
江戸時代のお金が、今の時代においては、うまい棒一つ買える価値さえない。
あなたのお金も時がたつ毎に価値が変わります。
お金は今を生きているのです。今のお金が、そのときのお金の価値を決めます。
そのため、銀行に貯金していた一万円が10年後、9400円の価値になる可能性も十分に考えられます。
資産運用を身につけて、このような事態にならないよう、気をつけましょう。
最後までありがとうございました。