本日は最近読んで面白かった、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』で書かれていた、「結婚」ついて書いていきます。
本書によると、2040年、独身者は人口の5割になるそうです。(正確には47%)
男性は3人に一人、女性は5人に一人が生涯未婚になる未来がすぐそこまで来ています。
結婚における「男性の格差社会」が20年後に迫っています。
「結婚」、もとい「一人で生きること」について、我々はしっかりと考えるべきかもしれません。
<参考文献>
時間差一夫多妻制
結婚において男性の格差社会が訪れています。
男性は「何回も結婚する人」と「結婚しない人」にキッパリと分かれます。
なぜなら、男性は再婚相手に初婚の女性を選び、再婚女性は再婚の男性を選ぶからです。
本書ではこのような状況を「時間差一夫多妻制」と読んでいます。
離婚・再婚を繰り返す人は何回も結婚するのに対し、一回も結婚できな人はずっとできません。
まさに、「収穫逓増」とはこのことです。
北欧ではもっと顕著で、男性は裕福な人が何回も結婚をし、一方で、一夫ゼロ妻男性も多い。
男性同士の戦いが始まろうとしているのです。
300万人の日本男性は、結婚相手がいない
日本では、75歳以上になるまで、ずっと「男余り」です。
これは現在も未来も変わりません。
75歳以上になると、統計的に、男性の方が女性よりも早く死にますから、「女余り」になります。
しかし、それまでは「男余り」の状況がずっと続きます。
言い換えると、男性は、生きているうちはずっと「男余り」なのです。
日本では300万人の男性はどう足掻いても結婚相手が見つからない状況にあるそうです。
ちなみに、この状況はそのほかの国も同様で、例えば、中国では3000万人、インドでは5000万人、アメリカでは900万人が似たような状況になっています。
これら、全世界を合わせると2億人くらいの男性が独身になります。
男性だけで、日本よりも大きな国ができてしまうのです。
最後に
「結婚は愛ではなく、消費である」本書に出てくる言葉です。
一つの欲望を満たすという点において、結婚は「消費」とも言えるかもしれません。
この本は決して、「結婚」のことを悲観的に書かれた本ではなく、あくまで「一人で生きる」ことについ書かれた本です。
本書では他にも
「一人でいたい人は4割、他者と一緒にいたい人は6割」
「一歳までの愛着関係が人付き合いを左右する」
「ソロ男の外食費は、一家族分の外食費の2倍」
などなど、たくさん面白いことが書かれています。
この本が一番伝えたいことは、「常識を疑え」ということだと思います。
人は自分の常識の中でしか行動できず、また、それが唯一の正解だと考え、疑いません。
「独り身だったら、孤独死するわよ」と助言を言ってくるのは、「皆婚主義」、「皆婚時代」を生きた人たちの意見です。
その人たちにしたら結婚することが当たり前だったかもしれませんが、それはそれです。
「一人で生きる」ということは、「一人で考える」ということでもあります。
周りに流されず、自分の考えをしっかりと持って生きていく。
これこそが、20年後のミライの生き方なのだと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(参考文献)