オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガは、著作『ホモ・ルーデンス』の中で、
人を「遊ぶ(ludens)存在」と定義しています。
古来、人間は様々なゲームを生み出し、遊びを創出してきました。
昨今のeスポーツの勢いがそれを物語っています。
高齢の方にとっては、よくわからない世界の話かもしれませんが
今、間違いなく、「ゲーム」という遊びの文化が、革新の時を迎えようとしています。
小さい子供に、「ゲームはダメ」と躾けることが果たして正しいのか。
子供は外に出て遊ぶもので、パソコンの前にへばりつくのは、大人になってからでいい、という考え方は、果たして未来の世の中でも通用する考え方なのか。
人生100年時代。
ITが目まぐるしく進化している中で、我々の生活形態は、果たしてどれほど進化しているでしょうか。
特に学校の教育制度は、戦時中の形態とあまり変わっていないのではないでしょうか。
「前へ倣え!」「気をつけ! 礼!」「着席!」
大学に入った途端に、このような格式ばった形態がなくなるのに、なぜ、小中高と、このような形態がまだ続いているのでしょうか。
「日本の大学生の学力は、小学生と変わらない」
などと、よく新聞などに書かれていますが、
それは、このような教育形態にあるのではないかと、愚考します。
20世紀に比べ、かなり平和になり、また永きれるようになった我々人類。
「遊び」に拘らず、色々なことを見直していく必要があるのかもしれません。
本日の名言
「人間は笑うという才能によって他の全ての生物より優れている」
——アディソン『スペクテーター誌』
(参考文献)