「絶対音感」は6歳までにしか身につかないものとして有名です。
しかし、6歳の時点で決まるものは「絶対音感」だけではありません。
その人物の潜在意識をも決定してしまうのです。
脳科学の分野では、人格のことを「ゲシュタルト」と言います。
このゲシュタルトは、13歳くらいから徐々に形成され始めます。
また、ゲシュタルトは、電話に出る時や、家にいる時、外にいる時などで、複数持つことが可能だとされています。
そして、このゲシュタルトを形成するのが「6歳までに周りから聞かされた事柄」に非常に大きな影響を受けるとされています。
人間は6歳までは皆、脳が全開放状態にあります。
生物界で人間の赤ちゃんほど軟弱な生き物はなく、そのために、赤ちゃんは周りの情報をすべてインプットするようにプログラムされています。
また、情報を選別する能力はもちろんなく、周りにある情報全てをとにかくなんでも取り入れようとします。
そしてそれが彼らの潜在意識となり、「人格」「思考」「感情」「行動」「結果」を決定していくのです。
例えば、
音楽一家に生まれた子供は、6歳までの間に、たくさんの音を聞きます。それが後々の、楽才に繋がります。
読書家の家に生まれた子供は、小さい頃からたくさんの本に触れて生活します。そのため、自然とその子の人格には、「本好き」と言う要素が組み込まれます。
また、これは悪影響を及ぼす可能性もあります。
「あなたは本当にダメな人ね」
「また無駄遣いしたの。お金が勿体無いじゃない」
「あなたは本当にバカなんだから」
こんな親たちの会話を聞いて育った子供は、
自然と「私はダメな人」「お金はもったいない」「私はバカ」と言う風な情報がインプットされ、そのような考えを持ったまま、その後の人生を送って行くのです。
可愛い顔をしていても、
彼らはしっかり、私たちの声を聞いているのです。
(追伸〜潜在意識は変えられる〜)
「エピジェネティクス」という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言うと、「人は、環境や思考によってDNAを変化させられるという研究」です。
つまり、人は後天的にDNAを変化させられるのです。
人の約50%は親の遺伝子によって構成されているように、子供が親から強烈な影響を受けるのは、避けられないことです。
それでも、もし今の自分を変えたいと思うのなら、まずは、自分の潜在意識が何なのかを認識し、意識的に行動に移していかなくてならないのです。
本日の名言
「幸福な人生を歩んでいる人は、言葉の使い方を知っています。言葉は選んで使いなさい。言葉の選択一つで、人生は明るくも暗くもなるのです」
「あなたの運命を決めるのは、あなたの心に張られた帆であって風ではありません」
——ジョセフ・マーフィー(アメリカの牧師)