【旧約聖書 ㊿ – 2】サムソン、最後の足掻き〜〜「神よ、一生のお願いです」

知識
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悲惨なサムソン

サムソンを捕らえたペリシテ人たちは、サムソンが再び力を取り戻した時のこと考え、なんと、彼の目をえぐり出しました。

そして、その後、足枷をはめ、牢の中で毎日、石臼を引かせ続けたのでし。

油断し切ったペリシテ人

それから、一年後。

安心しきったペリシテ人たちは、ダゴンの神殿で宴会を開いていました。

彼らはサムソンを捕らえた日のことを思い出しながら、ダゴン神に祝杯をあげていました。

そして、縁もたけなわになった時、ある人物が言いました。

「そうだ、サムソンを連れてこい。見世物にしてやろう」

1人がそういうと、ペリシテ人たちから次々、「そうだそうだ!」といった声が上がりました。

サムソンの最期

こうして連れてこられたサムソンは、神殿の真ん中に立たされました。

その哀れな姿を見た人々は、大いに喜び、サムソンをはやし立てました。

ただ、この時サムソンの髪がまた伸びできていることには、誰も気がつきませんでした。

そして、サムソンはそんなペルシテ人たちのあざ笑う声を聞きながら、神に祈りました。

「神よ、どうか一度だけ、わたしに力を。この目をつぶしたペリシテ人に復讐させてください」

この時、サムソンが立たされていたのは、神殿を支える柱の間でした。

おわり

突然、サムソンは両手を柱にかけ、力を込めました。

すると、柱は倒れ、神殿がどんどん崩れていきました。

結果、サムソンは、自らの命と共に、3千人のペリシテ人を殺したのでした。

ボーナストリビア:サムソンとデリラ

過激なストーリーの多い、サムソンとデリラ。

しかし、彼らのユニークな話は、後の人々に大きな影響をを与えました。

とくに、クリエイターたちは、彼ら彼女らの話を次々に作品化していきました。

そのため『サムソンとデリラ』で作られた映画は多数に及び、一番古いものでも1922年に作られた作品があります。

また、最新版としては、2009年に作られたモノもあります。

他にも、同じ題でオペラも作られており、中でもサン・サーンスが作ったオペラは、絶大な人気を誇りました。

(参考)

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