コーヒーはチェリーの中にある
「コーヒー豆」と聞くと、「豆」という言葉から、何かしらの「木の実」をイメージしてしますよね?
しかし、実際は、「コーヒーチェリー」と呼ばれる赤い身をつける木の「種」がコーヒー豆だったのです。
コーヒーノキ
コーヒーチェリーは、「コーヒーノキ」と呼ばれる木にできる実です。
ただ、この「コーヒーノキ」。
どこにでもある、というわけではありません。
コーヒーノキが育つのは、北緯25度〜南緯25の「コーヒーベルト」と呼ばれる地域のみです(※)。
ですので、残念ながら、日本産のコーヒー豆は流通されていません。
(※コーヒーベルトの中でも、「気温」「降雨」「日照り」「土壌」「標高」の条件によって、できる豆の種類がことなる)
コーヒーチェリーの中身
コーヒーチェリーの構造は、「外皮」で覆われた「果肉」の中に、「パーチメント(内果皮)」と「シルバースキン(銀皮)」によって包まれた2つ「種子」が存在する、といったものになっています。
そして、この種子が「生豆」、つまり、焙煎する前の(黒くなる前の)豆となっています。
おわり
このように、私たちが普段飲んでいるコーヒーは、意外とデリケートな植物によって、できているのです。
豆は何層にも覆われており、その実がなる木も、「コーヒーベルト」のなかの、特定の「気温」や「降雨」「日照り」「土壌」「標高」といった条件が揃うことによって、はじめて栽培することができます。
調べれば調べるほど、おいしくなるコーヒー!
次回もお楽しみに!
ボーナストリビア:日本産のコーヒー豆
前述で、「日本産のコーヒー豆は流通されていない」と書きました。
しかし、日本でも一部の地域で、コーヒー豆を栽培しているところがあります。
それは、沖縄と、その周辺の島です。
具体的には、沖縄本土、石垣島、徳之島、小笠原島などで、栽培されています。
ただ、生産量はわずかなため、「流通されていない」状態です。
しかし、今後は、地球温高化などによって、栽培量が少しずつ増えていくとされています。
日本産のコーヒー豆が流通する未来も、そう遠くないかもしれません。
(参考)