時間は何よりも貴重
「時間」は、あらゆるプロセスで、成果を限定するものです。
そして何よりも、もっとも乏しい資源でもあります。
いくら、時間が欲しいという人が増えても、その供給は変わらない。
蓄積もできないし、一度消えたら二度と戻らない。
それが時間です。
そのため、私たちは時間に賢くなる必要があるのです。
時間に賢くなる
まず、重要なのは、自分が時間をどのように使っているかを把握することです。
個人的なオススメ方法として、「Toggle Track」というアプリを使うこと推奨します。
本アプリは、これからやる作業を入力し、再生ボタンと停止ボタンをするだけで、その作業にかかった時間から、その日の行動、1週間の作業時間などを把握することができます。
そうして、自分の時間を把握したら、次にすることは以下の3点です。
●必要のない時間を捨てる。 ●他人にできることは、他人に任せる ●時間に意識を向け続ける
こうすることで、時間をマネイジメントすることができます。
「優先順位」ではなく「劣後順位」!
時間を効率的に使うには、「集中」が重要です。
しかし、全ての事柄に集中することは不可能です。
そこで、すべきなのが、タスクに「劣後順位」をつけることです。
優先順位ではなく、劣後順位をつけることが肝です。
これはタスクに限らず、そのほかの選択行為でも同じです。
私たちは、無意識にベストな選択をしようと、無駄な時間を浪費してしまいます。
例えば、物件探し。
・家賃7万円以下 ・築5年以内 ・バストイレ別 ・駅から近い
などと、大抵は、自分にとって望ましい事柄をどんどんと上げていき、そこから優先順位を考え、物件選びをする人がほとんどだと思います。
しかし、これを今度は逆に、望ましくない事柄に順位をつけて考えてみるとどうでしょう。
1位:カビはNG 2位:駅から遠いのはNG 3位:道路に近いのはNG
などといった風に、人それぞれ、自分にとってのNGの優先度があるはずです。
これらの基準で、絶対に揺らがない基盤があれば、ベストな選択はできずとも、ベターな選択はできます。
おわり
大抵、人は「選択」をするという行為に対し、完璧を求めます。
しかし、そうやってした「完璧な選択」も、時が経つに連れ、だんだん完璧ではなくなります。
たくさんの時間をかけて選んだ物件でも、いざ住んでみたら、「駅が近すぎて、電車がうるさい」「家賃が思った以上にキツかった」「Gがかなりいる」などと、不満点が浮上してくるはずです。
これは、物件選びにかかわらず、恋人選びでも、仕事えらびでも同じです。
ベストなんてものは、この世に存在しません。
ですので、私たちがすべきなのは、ベストではなく、ワーストを固めることです。
絶対に譲れないところを先に決め、多少の不満には目を瞑る。
最初から完璧ではなく、欠点がある、と思って選択すれば、段々とその選択からどうにかメリットを探し出していくはずです。
ベストな選択は不満を生み、ワーストな選択は満足をうむ。
これが私の持論です。
ボーナストリビア:おやつの時間は「2時」だった……
時間において、人類がもっとも大切にしているトップ3は、「睡眠」「食事」そして、「おやつの時間」だと思います。
ですので、多くの人は、遅くになったら眠くなり、朝と昼と夜にはお腹から文句の声が聞こえ、3時には、ヨダレが出くるはずです。
しかしみなさん、「3時のおやつ」は、実は、3時ではなかったことをご存じでしょうか。
太古の昔から「おやつは3時」と言われてきました。
ちなみに、いったいどれくらい昔から言われているのかというと、江戸時代からだそうです。
そしてさらに重要なことに、3時ではなく「2時」が「おやつ」の正しい時間だったのです。
では、どうして「2時」だったのでしょうか?
今回はそこを紐解いていきます。
現代では、「おやつ」は「お菓子」のことを指します。
だがしかし、そもそもの語源は「鐘の音」でした。
時は遡り、江戸時代。
今のような西洋時計がまだなかった時代。
時間は、時計の代わりに、お寺の鐘の音の数によって知ることができました。
ただ、だからといって、一つ鳴らすから 1時、というわけではありません。
当時、鐘の音は4つから9つまでの 6回に分けていました。
つまり、4つ鐘の音がしても、 4時というわけではないのです。
そして「おやつ」は、鐘の音を8つ付く時間のこと。
今で言う「2時頃」を指していたのです。
そしてこの時間、八つ時にお菓子を食べるという習慣から、「お菓子 =おやつ」と呼ぶようになったのです。