時に、とても小さな決断が、あなたの人生を永遠に変えてしまうことがある
20年で元本300倍 お金が集まる5つの原則 (光文社新書)
「まずい……。人生やっていけるのか」。マイナス4500万円。大学生のときに初めて生涯収支の計算をした僕は、圧倒的にお金が足りない不安に押しつぶされそうになっていた――。それから20年後。著者は住宅費用を運用益だけで賄い、老後資金も貯め終えている。生涯お金に困らない生活はどう手繰り寄せられたのか。個人投資家でUSJのマーケティングディレクターである著者が明かす、独自の投資術と仕事やお金との向き合い方!
アマゾンの本紹介より
本書は、投資ノウハウだけでなく、マインドセットにも適した一冊となっています。
今回はそんな本書から、特にグッときたところを書いていきます。
「持ち家」か「賃貸」か
「家賃は株で払え」と本書では書かれています。
「『持ち家』と『家賃』、どっちが良いの?」
これはつまり、「購入した場合の資金」と「毎月の賃貸費用」、どっちが安いかと言うことです。
結論は、賃貸の方が、若干安いです。
具体的には
1人暮らし 「毎月1万円」 お得
3人暮らし 「毎月2.7万円」お得
(同じ条件の建物の場合)
これは、「持ち家」の場合、頭金やローン、修繕費などが掛かることが原因です。
上記の数値を見た人の中には、「全然変わんないじゃん!」「月3万円程度の違いなら、家を持ちたい!」と思った人も多いでしょう。
ですが、本当にそうでしょうか?
浮いた3万円
例えば今25歳の人が、60歳になるまでの「35年間」。この期間をこの毎月浮いた3万円投資した場合どうなるでしょうか?
こちらの「ファンドの海さん」のサイトで計算してみましょう。
元本の大きさによって、複利の大きさが変わり、最終金額も変わりますが、
元本が350万円を超えていた場合、運用結果は5000万円を余裕で超えます。(運用利回り5%と仮定した場合)
また全世界株式のインデックスファンドに投資すれば、「運用利回り5%」という数値も現実的な数値になります。
もし、浮いた3万円をインデックスファンドで35年間運用した場合、老後に5000万円を手にすることができるのです。
5000万円。でかいですね。
「持ち家」と「賃貸」のまとめ
持ち家
●不動産になる
●資産価値はほとんどない
※日本の場合、家の価値は数十年でかなり下落する
●ずっと住まないといけない
●もしもの時(離婚・災害・欠陥など)に不便
賃貸
●浮いたお金をインデックスファンドに回せばかなり儲かる
●好きなところに住める
●不動産ではない
●家を持てない
結局、投資はその人次第です。
「自分にとって、リスクをとった上での最大のリターンはなんなのか」
それが何よりも重要です。
時に、とても小さな決断が、あなたの人生を永遠に変えてしまうことがある
カート・ラッセルの言葉です。
まずはそれぞれの「リスク」と「リターン」を知ること。
そこからはじましょう。