人が生きる目的の一つに、「幸せになる」ということがあると思います。
幸せになるために、働くし、恋をするし、結婚をするし、子供を産む。
全ては幸せになるため。
しかし、そのような「幸せ」に対する思考は、実は幻想なのかもしれません。
小さい頃に刷り込まれた考え方が、染み付いてしまっているのかもしれません。
(参考文献)
「最低賃金が上がるとトク」は間違い
時給が上がる時、2つの状況が考えられます。
1つは、人件費の分だけ売り上げが伸びて、人件費を 賄えるパターン。
もう1つは、人件費の分ほど売り上げが伸びず、閉店してアルバイトが失業するパターン。
そしてほとんどの場合が、二つ目のパターンです。
確かに、もともと売上の高い店舗は残る可能性が高いかもしれません。
しかし、ギリギリでやっているお店の場合は、軒並み閉店することになります。
例えば、マクドナルドの原価の割合はざっくり以下の通りです。
2015年
材料費 35・9% + 人件費 32・4% + その他賃料 27・8% = 原価合計 96・1%
そこで、すべての店舗の時給が1000円から1500円に上がったとします。
すると、人件費が 48・6%になり、原価合計が112・3%と、100%を超えます。
つまり、原価が販売価格よりも大きくなってしまったのです。
人件費のせいで、商品の価格が上がれば、その分、客の足が減るのは当然です。
結果、失業するアルバイトが増えます。
ですので、アルバイトの人たちが、「最低賃金が上げて欲しい」と願うのは、「自分の首を閉めて欲しい」と願っているのと同じなのです。
幸せかどうかは、消費者のままかクリエーターになるか
「世界にはシステムがあって、そのシステムの下でロジック(論理)に従って人や物事が動いていく——」
世の中にはこういう考え方が根底にあります。
そして、ロジックに従って生きる「消費者」になるか、自分のロジックを従う「クリエたー」になるかで、幸せになれるかどうかが決まります。
例えば、世の中にはお金があれば幸せになれると考えている人がたくさんいます。
また他にも、もっと「能力」があれば、「努力」できたら、「ポジティブ」になれたらと、考える人もたくさんいます。
しかし、このような考え方は幻想で、「考え方」さえ変えれば、解決できることが多くあります。
お金がなくても、漫画は描いたり、踊ったり、歌ったりすることはできます。
お金を払わなくても、究極、時間が潰せて楽しければ何でもいいはずです。
お金を払うことによって得られる喜びは、大抵、「消費」による喜びです。
一方で、お金をかけずに得られる喜びは、「生産」による喜ぶです。
「消費」による喜びを得るには、それを買いに行く時間と、そのためにかかるお金。そして、そのお金のために、「さらに働く」時間も必要です。
すごい量のコストがかかるのです。
一方で、クリエイターは、その時、その瞬間、その時間に喜びを感じることができます。
例えば、小学生の遊びです。
お金をかけないで、どうやって楽しい時間を過ごすかばかりを考え、その時間自体が楽しかったりします。
また、たとえその遊びが楽しくても、逆にそれが楽しかったりもします。
お金をかけずに、「これだけしていれば満足」というものがある人は、強いです。