【心理学】宗教がうまく行くのは、「認知的不協和」のおかげ!

心理学
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フェスティンガーの「認知的不協和実験」というものがあります。

この実験では、退屈な作業をやらせた被験者に、無理やり、「楽しかったよ!」と言わせることで生じる認知的不協和を調べました。

認知的不協和実験

フェスティンガーは、退屈な作業をやらせた被験者たちを、二つのグループに分けました。

そして、一方には、20ドルの報酬を与え、もう一方には、1ドルの報酬を与え、最後に、作業者に「面白かった!」と告げるように指示を出します。

実験終了後、被験者たちに本音を聞くと、報酬が20ドルだった人たちは、「本当はつまんなかった」と答え、一方、報酬が1ドルだった人たちは、「意外と面白かった」と答えました。

どういうこと?

この実験でわかることは、「人は認知的不協和を解消する」ということです。

退屈な作業を「楽しい!」と無理やりいうことで、脳内では認知的不協和が起こります。

そして、20ドルをもらったことは、この不協和を「20ドル」という報酬で解消します。

一方で、1ドルしかもらえなかった人たちは、認知そのものを「面白かった!」とすり替えることで、認知的不協和を解消させたのです。

つまり人は、自分に都合の良いように情報を曲げることで、認知的不協和を解消させることができるのです。

おわり

聖書に「信じるものは、救われる」という言葉あります。

ただ、必ずしも救われる、とは限らないが常で……。

それでも信者たちは、神様を信じることをやめません。

なぜなら、認知的不協和があるからです。

病に苦しむ人がいて、その人のために祈りを捧げる。

神は、「心から祈れば、必ず願いは叶う」という。

だが、願いわ届かず、その人は亡くなってしまった場合。

この時、信者の頭の中には、認知的不協和が起こります。

どうにかしてこの不協和を解消しようと、「私の祈りが足りなかったからだ!」と、認知を曲げるのです。

このような考え方は、宗教に限りません。

自分がいつも信じているポリシーや、理念、固定観念などがある時、その考えから外れた事態が起きても、人は認知を曲げることができます。

そうやって、これまで生きてきたのです。

ですが、これが、悪い意味で解消される時、大きな災いが、わたしたちを襲います。

自分は、認知的不協和を正しく解消できたいるかどうか。

今一度、確かめてみてはいかがでしょうか!

おまけ雑学:歩幅が小さいと認知症になる!

歩幅が小さい人は認知症リスクが約 3倍!?

最近の研究では、将来の認知症の発症リスクと歩行の状態が深く関わっていることが明らかになっています。

特に重要なのが歩幅です。

歩幅が、広い状態を保った人に比べ、狭くなってきた人は、発症リスクが2.8倍、約3倍も高くなる傾向がわかったのです。

ちなみに、歩く速度が保たれている人に比べ、遅くなっている人の発症リスクは約 2倍も高いそうである。

これはあくまで私見ですが、歩くのが遅かったり、歩幅が狭いと、人は勝手に「老けた」「自分は老人だ」「そういえば最近、物忘れが激しいな……」などと、どんどん認知的不協和が起こす原因なのかもしれません。

とりあえず、なるべく、大きく早く歩くように心がけましょう!

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